日本に伝わる伝統行事といえばお盆ですよね。毎年お盆の時期にはご先祖様が現世に戻ってくるということで、お盆に合わせて帰省をするという人も多いでしょう。
そんなお盆ですが、墓参りに2回行くのが正解と聞いたことがあるかもしれませんが、これって本当なのでしょうか?
結論から言えば、風習として残っているところもありますが、そこまで気にする必要はありません。
本記事では、お盆のお墓参りに関することを解説をしていきます。
お盆のお墓参りは2回行くのが正解なの?どうすればいい?
お盆は日本に古くから伝わる行事です。各地でお盆に合わせて祭りなども開かれており、地域によってお盆の過ごし方も違いますよね。
お盆のお墓参りには2回行く必要があるかは上記でお伝えした通り、その地域、風習によって違うのでそこまで気にすることはありません。
それではもっと深堀りしていきます。
お盆ですが、多くの地域では8月13日から15日の間で行われます。これも地域によって差があり、中には7月中にお盆を行う地域もあります。
小生は青森県出身で今現在は神奈川県在住ですが、おじいちゃんおばあちゃんのお墓のある青森県は基本8月ですので、墓参りは8月にしています。
お盆ではご先祖様が現世に帰ってくると言われるのですが、その際家に直接帰ってくるわけではありません。
ご先祖様は一度お墓によってから各家に帰るとされています。ですので、お墓にはご先祖様の目印となる迎え火を焚き、お墓参りをしてご先祖様にお知らせをします。
そして8月15日のご先祖様が天界に帰る日に、再度送り火を焚いて、お墓からご先祖様を送り出します。
この時のお墓参りを含めて2回となっています。一応はお盆の作法としてはこのようになってはいますが、実際お墓参りは2回とは決められていません。
お盆の期間中には1回だけお墓参りをする人も多いですし、逆にお盆の期間中に毎日お墓参りに行く人も多くいます。
基本的にはお盆のお墓参りの回数には囚われずに、ご先祖様をしっかり祀ってあげる気持ちが大切になります。
ですので、ぜひお盆にはしっかり帰省をするようにしてくださいね。
地方によって違うお盆のお浜参りや行事
お盆は古くから日本に伝わる行事ということで地域の色が大きく出ます。
ですので、もしかしたら自分たちのお盆の常識が他では全然通じないということも多いです。
続いて地方で特色のあるお盆の行事を紹介していきたいと思います。
五山送り火
京都でのお盆の恒例行事といえば五山送り火ですね。例年京都では、8月16日に京都の東山如意ヶ嶽、松ヶ崎西山、東山、西賀茂船山、大北山、曼荼羅山の5つの山で送り火が焚かれます。
大文字焼きとも呼ばれるこの行事には多くの観光客も訪れますね。
精霊流し
長崎ではお盆を盛大に祝うのが恒例行事となっています。精霊船と呼ばれる大きな船の形をした神輿で街中を練り歩き、爆竹などを使ってとにかく盛り上がります。
お盆といえば静かにご先祖様をお出迎え、お墓参りをするというイメージがある方にはびっくりの光景ですね。
また、長崎県出身のさだまさしさんがフォークデュオ『グレープ』時代のヒット曲『精霊流し♪』もご存じの方が多いのではないでしょうか?
とても良い曲ですよ!!
ちなみに『精霊流し』の一般的な読み方は、「しょうりょう」ですが、長崎で行う読み方は「しょうろう」だそうです。
さだまさしさんご自身が「しょうろう」とおっしゃっているそうです。
阿波踊り
徳島県有名な阿波踊りですが、こちらも毎年お盆の時期に行われます。
そして、阿波踊りはお祭りかと思われるかもしれませんが、分類としては盆踊りになります。
阿波踊りは大人数で激しい踊りになっており、ご先祖様のテンションも上がるでしょうね。
徳島県の人達とっても阿波踊りはソウルダンスですので、賑やかなお盆となっていて圧巻です。
このようにお盆は地域によっても大きく差が出ます。その地域の特色なども出ますので調べてみると面白いですよ。
まとめ
お盆ですが、作法として墓参りに2回行くことはあります。ただこれは厳密な作法ではないので、しっかり守る必要はありません。
お墓参りは1回でもいいですし、人によってはお盆の期間中に毎日行く人もいます。それよりもご先祖様を迎えてあげる心が大切です。
お盆は日本に古くから伝わる行事であるため、地域によって特色も出ます。
京都の大文字焼き、精霊流し、阿波踊りなどもお盆の行事であり全然違いますよね。ぜひお盆は大切にして、ご先祖様を祀るようにしてくださいね。
【関連記事】
地方によっては風習などで違いがある墓参りですが、行ってはいけない時間帯ってあるのでしょうか?
こちらの記事で詳細を書いていますので、ぜひこちらもご覧くださいね。