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御手洗団子の由来とは?語源の意味と歴史から学ぶ雑学王への道

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御手洗団子の由来とは?語源の意味と歴史から学ぶ雑学王への道

 

御手洗(みたらし)団子と聞くと、「おてあらい」と読めるのでトイレが由来?と思い浮かべる人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

 

御手洗団子は、米粉で作った団子に甘い醤油のタレをかけて焼いたお菓子で、京都の下鴨神社で発祥したと言われています。

 

なぜ御手洗団子という名前になったのでしょうか?

 

また、日本各地で食べられる御手洗団子には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

この記事では、御手洗団子の由来や地域差について詳しく解説します。

 

 

御手洗団子の由来とは?なるほど!な語源の意味と歴史

御手洗団子の名前には諸説ありますが、まずは一つ目の説をお伝えします。

 

それは、鎌倉時代に後醍醐天皇が下鴨神社を訪れたときの逸話に基づくものです。

 

それでは、もう少し深堀して、

  • 御手洗団子が5つの理由
  • 御手洗団子は厄除けアイテムってホント?

 

これらについても見ていきましょう。

 

 

御手洗団子が5つの理由

上記のとおり、後醍醐天皇が下鴨神社を訪れた時、美しい水面の御手洗池で水をすくったのです。

 

その時に、まーるい5つの気泡がプクーっと浮かんだ様子から、御手洗団子が5つと言い伝えられています。

 

ちなみに、5つの団子の一番上の団子だけ、ちょっと離れているんです。

 

これは串を刺した人のミスではなく、一番上の団子が頭を表わし、残りの4つが胴体を表しているのです。

 

御手洗団子は厄除けアイテムってホント?

5つの団子で作られた御手洗団子。

 

一番上の団子が頭、残り4つが胴体を表わしているということで、御手洗団子は「人」を意味しています。

 

そして、昔の人たちは、人間が病気にならないように、また天災で被害に遭わないように様々な儀式やお供えをしてきました。

 

その一つに、この御手洗団子があるのです。

 

ある種、厄除けという意味でも使われてきた御手洗団子は、その一方でとても美味しいお団子でしたので、神社で販売されるようになりました。

 

 

みたらし団子の御手洗とは「お手洗いのトイレ」の由来ではない

 

みたらし団子という「御手洗」という表現には、誤解を招く可能性がある、というか子供の頃一度は勘違いしたことがあるのではないでしょうか?

 

もちろんトイレを意味するものではなく、実は清浄な水に関連する由来を持っています。

 

具体的には、神社やお寺で参拝する前に、手水舎で手や口をすすぐための水、すなわち浄化を意味する水を「御手洗」と呼びます。

 

この言葉は「みたらし」と読まれ、身を清める行為やそのための場所を指して使われてきました。

 

一方で、トイレを指す「御手洗」は比較的新しく、不浄を避けるために「便所」という直接的な表現を避けたのですね。

 

用を足した後に手を洗うことから連想されるより婉曲な表現として使われるようになりました。

 

このように、みたらし団子の「御手洗」は、トイレとは全く異なる、清めの水を指す伝統的な用法に由来することを理解していただけたと思います。

 

御手洗(みたらし)団子の由来になった京都の神社【世界遺産:下鴨神社】

御手洗団子と関係が深い神社が京都にあります。

 

冒頭で紹介した京都にある下鴨神社です。

 

下鴨神社は、世界遺産にも登録されており、その歴史と伝統は日本国内はもちろん、世界中の人々にも愛されています。

 

毎年7月末には、9時から20時までの10日間、下鴨神社で【みたらし祭】が開催されます。

 

【みたらし祭】は、罪やけがれを清める禊祓いの儀式から発展した神事で、参拝者は神聖な御手洗川(池)に足を踏み入れます。

 

冷たく清らかな水に触れることで心身を浄化し、無病息災や健康を願うのです。

 

この風習は、平安時代に貴族たちが行っていた儀式に端を発し、今も多くの人々に受け継がれています。

 

お祓いを終えた後は、楼門前で開かれる納涼市を楽しむのも醍醐味の一つです。

 

下鴨神社の概要

みたらし団子は、この祭りにちなんで名付けられたものと言われており、甘く香ばしい醤油ダレが特徴の逸品です。

 

老舗名店が軒を連ねるこの市は、参拝だけでなく食の楽しみも提供してくれます。

 

この期間中は、京都の夏を象徴するイベントとして、多くの人々で賑わうので機会があればぜひ参加してみてください

 

参加される時は、水に濡れても良い服を選び、この伝統ある祭りを存分にお楽しみください。心も体もリフレッシュできる体験が、アナタを待っているはずです。

 

 


住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59

公式サイト:下鴨神社|賀茂御祖神社

 

 

全国の御手洗団子の違い・特長は?

京都の下鴨神社で生まれた御手洗団子は、その美味しさから全国各地に広まっていきます。

 

今現在では大きく分けて、

 

  • 関東の御手洗団子
  • 関西の御手洗団子
  • 九州の御手洗団子

 

主に3つの地域で、御手洗団子の味の違いがあると言われています。

 

それぞれ見ていきましょう。

 

関東は濃厚醤油な御手洗団子

関東地方の御手洗団子の特長は、ズバリ濃厚な醤油を使っているということです。

 

タイプの違う2つの厳選された醤油を融合して出来上がった濃厚なタレが団子を包み込んでいます。

 

醤油の甘みと塩気がじっくりと絡み合っていて、更にはなんとも言えない香りが鼻先に広がるのですね。

 

関西は昆布出汁を使った御手洗団子

関西の御手洗団子は、昆布出汁を使っています。食べた瞬間に昆布の旨味がふんわりと広がります。

 

関東の御手洗団子と比べると、タレはさらっとしていて、関西の味付けの特長でもある薄味ですが、濃い味が好きな人でも物足りなさを感じない美味しさとなっています。

 

 

九州は和風出汁な御手洗団子

美味しい食べ物が盛りだくさんな九州地方の御手洗団子は、主に特撰和風出汁を使っています。

 

魚介をふんだんに使い、まるで大自然の旨味パワーが詰まった和風出汁の口当たりのタレは、思わず唸ってしまう美味しさなんですね。

 

 

まとめ:御手洗団子の由来は京都の下鴨神社だった

 

御手洗団子は、京都の下鴨神社で行われる「みたらし(御手洗)祭」が由来です。

 

みたらし祭では、神社の氏子がお供えしたお団子が「御手洗団子」の始まりと言われています。

 

それからは、人々が集まる全国各地でのお祭りでこの御手洗団子を売る店が出始め、一気にみたらし団子の認知度が広がっていったのですね。

 

味は大きく分けて、「関東風:濃厚醤油」「関西風:昆布出汁」「九州風:和風出汁」の御手洗団子があります。

 

食べ比べができるお店があったら、一度試してみたいですね。