「ずんぐりむっくり」ってよく口にしますが、いざ「どんな意味なの?」と聞かれると、なかなか正しく答えることができないのではないでしょうか?
ということで、本記事では「ずんぐりむっくり」の意味と語源の由来、小学生でもわかりやすい例文を紹介します。
いつ子供に聞かれても良いように本記事でしっかりと覚えていきましょうね。
ずんぐりむっくりの意味とは?語源の由来を知ろう
「ずんぐりむっくり」という表現・意味は、背が低くて体が太い、短くてずんぐりした形状を指す言葉です。
この言葉は、独楽(こま)を意味する古語「つむくり」が起源とされ、「ずんぐり」と「むっくり」という二つの言葉が組み合わさって生まれました。
「ずんぐり」は、独楽のように上下に変わりなく太い形を指し、「むっくり」は丸みを帯びて弾力がある様子を表します。
この独特な形容は、江戸時代から見られますが、両語が結びついた「ずんぐりむっくり」という言葉は、明治時代以降に使われるようになった比較的新しい表現です。
「ずんぐりむっくり」は、人物や物の外見を描写する際に用いられることが多く、その使用法は副詞的です。
※副詞とは、動詞や形容詞などの意味を強めたり変えたりする言葉
例えば、「ずんぐりむっくりとした体型の人」や「ずんぐりむっくりと歩く犬」といった具合に使われます。
この表現は、相手を傷つける意図は少なく、愛らしさや親しみやすさを感じさせるニュアンスを持っています。
そのため、愛嬌のある動物や子供に対して使うと、その魅力を強調することができます。
同様の意味を持つ言葉には、「寸胴(ずんどう)」「立臼(たちうす)」「寸詰まり」といった類語がありますが、
寸胴は、ラーメン屋でもよく見る寸胴鍋がイメージできますよね。意味としては、上から下までずっと太いということです。
立臼は、餅つきの時に使うウスですから、寸胴と同じように上から下までズドーンと太いことを表しています。
寸詰まりは、横よりも縦の方が短い缶詰のようなさまですね。
これらは「ずんぐりむっくり」ほど愛嬌を感じさせるニュアンスは含んでいません。
ちょっと言葉は悪いですが、「デブ」や「豚」「ちんちくりん」といった言葉は、否定的な意味合いで使われることが多いため、人を傷つけないよう注意が必要です。
ずんぐりむっくりを使った例文
「ずんぐりむっくり」という言葉を使って簡単な例を挙げれば、
・ずんぐりむっくりとポッチャリした猫が、日なたでまんまるになって寝ている
・ずんぐりむっくりとボテっとした形のかぼちゃは、ハロウィンのデコレーションにピッタリ
・おすもうさんの体型って、ずんぐりむっくりだけど強いよね~
といった使い方ができます。
これらの例に見られるように、「ずんぐりむっくり」は親しみを込めて、愛らしいイメージを表現するのに適した言葉なのです。
ですので、太っている人を「肥満だね」と言わずに「ずんぐりむっくり」を使った方がマイルドな表現になります。
まとめ:ずんぐりむっくりの意味と使い方を知って更に物知りになろう
この記事で「ずんぐりむっくり」の意味を再認識したアナタは、これで子供に聞かれてもちゃんと答えられるようになったはずです。
ずんぐりむっくりの他にも、普段使うけど意外に意味や語源の由来を知らない日本語ってたくさんあります。
本ブログでは、そんな日本語を紹介していますので、ぜひスキマ時間にでも他の記事をチェックしてもらえれば幸いです。
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