甲子園といえば夏のイメージが強いかもしれませんが、春の選抜(センバツ)も面白いですよね。春の甲子園大会は、夏の各地域予選とは違う形で選考されます。
イマイチ、春の選抜の選考基準がよくわかっていないという人も多かったので、本記事では春の選抜の選考基準について、21世紀枠も含めて解説をしていきます。
【高校野球】春の選抜(センバツ)の選考基準を紹介
全国高校野球の甲子園大会ですが、春と夏で選考基準が違っています。夏の場合は、単純明快なトーナメントです。
各都道府県でトーナメントを行い、そこで勝ち上がった優勝チームが甲子園へと足を運びます。
一方春の甲子園ですが、センバツと言われる通り、トーナメントによる結果ではありません。
春の甲子園は以下の選考基準によって、出場校が決まります。
・明治神宮大会枠:1校
・21世紀枠:3校
それでは、一般選考枠について紹介していきます。
一般選考枠
一般選考枠は、全国を10個のブロックに分けます。そしてそのブロックごとに出場枠が定められています。
例えば、北海道1枠、東北2枠、関東4枠、東海2枠…のような感じですね。この枠の中で各ブロックで出場後が選出されるというわけです。
この選出の際に大きな鍵となるのが秋季大会です。
夏の公式戦が終わり3年生が引退して、1,2年生が主体となったチームで初めての大きな大会です。
この秋季大会の地区大会で、好成績を納めたチームが一般選考枠に決められることが多いです。
ただ、あくまでも多いということであって、過去には秋季大会1位のチームではなく、2位のチームが出場することもありました。
明治神宮大会枠
明治神宮大会枠は、選抜というよりは明治神宮大会で優勝をした高校が属するブロックの、一般選考枠が1枠増えるという感じですね。
そして、どの高校がこの明治神宮枠で選抜されたかはわからないようになっています。
明治神宮大会で優勝したら、結局一般選考枠で選考されるので、秋季大会で当落線上にあったチームにチャンスが回ってくる感じですね。
春の選抜の21世紀枠の選考基準とは?
そして、春の選抜でたびたび話題に上がるのが21世紀枠です。
この21世紀枠ですが一体どういう選考基準となっているのでしょうか?
21世紀枠
21世紀枠は、その名の通り21世紀、2001年になった時から導入された出場枠です。
21世紀枠は、秋季大会でベスト32以上に選ばれる必要があります。それに加えて、以下のような内情が選考基準に加わります。
・技能だけでなく高校野球としての模範的な姿を実践している
・人数面、施設面のハンディがありながらも学業と部活動の両立を図っている
つまり、実力以外にも人間的で模範的な行いをしている高校が選ばれることが多いということです。
例えば、文武両道で学業でも著しい成績を残している高校や、災害地の高校、またボランティア活動を頻繁に行って地域活性化の役立っている高校などがあります。
ですので、普段は強豪校に負けてしまい、予選で散ってしまう高校にもチャンスがあるというわけですね。
ただし、この21世紀枠がたびたび問題になるのも事実です。どうしても野球の実力とは違う点で評価をされるということで、大差がつきやすい試合が行われやすくなっています。
特に、21世紀枠と秋季大会で全国にまで出場するチームですと、相当なレベル差が出てしまう試合内容になることもあり、とても可哀想に映ってしまいます。
また、その選考基準も曖昧であり一貫性がないというのも問題に挙がっています。
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まとめ
高校野球:春の選抜(センバツ)大会は、一般選考枠、明治神宮大会枠、21世紀枠という3つから選出されます。
一応、それぞれの基準に従って選出をされていはいますが、時折基準がわからないということで話題に挙がってしまいます。
高校球児にとって甲子園というのは夢の舞台です。だからこそ、大人がしっかりと明確な基準を持って、問題が起きないように選出をしてもらいたいですね。
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