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高校野球に女子が出れないのなんで?男子と一緒にプレーできないルールと理由とは!?

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高校野球に女子が出れないのなんで?ルールと理由知っていますか?

 

高校野球に女子が出れないのなんでだろう?

 

春と夏には甲子園で熱い高校野球が行われてテレビでも放映しますし、毎回高校野球を楽しみにしている人も多いでしょう。

 

そんな高校野球ですが、たびたび話題に上がるのが『女子の高校球児』が出られないことです。

 

本記事では、高校野球に女子が出られない理由について解説をしています。

 

高校野球が女子が出られないのはルールで決まっているから…

結論から言いますと、高校野球では女子が公式戦に出ることは禁止されています。

 

ですので、甲子園がたびたび話題にはなりますが、それ以外の公式戦の試合でも女子が試合に出ることは禁止されています。

 

そしてそれどころか試合前の練習でグラウンドに入ることも禁止されており、高校野球の場合、基本的には女子はマネージャーでチームをサポートすることが多いです。

 

もちろん部活として参加することは問題ありません。

 

中には甲子園や公式戦に出られないことを承知の上で、男子と一緒に野球部に所属をしている女子生徒もいます。

 

しかし、実はこの女子が出られないというルールですが、高校野球だけなんです。

 

小学生のリトルリーグ、中学生のシニアリーグなどでは女子が公式戦に出ることは問題ありません。

 

それどころか、そのぐらいだと女子の方が発育が良いということで、女子がエースということもよくあります。

 

そして高校を飛び越えて大学野球や社会人、プロでも実は女子の参加が認められています。

 

ちなみに、六大学野球では女子選手による先発投手の投げ合いも実現しています。ですので、女子が出られないのは本当に高校野球だけなんですよね。

 

女子が高校野球に出られないのはなぜ?ルールや歴史を知りたい!

それでは、どうして女子が高校野球に出られないのでしょうか?

 

その理由として、第一に考えられるのはフィジカル面です。やはり高校生になると、女子と男子でフィジカル面で大きな差が出ます。

 

そして硬式野球というのはスポーツの中でも危険度が高いスポーツです。

 

甲子園に出るレベルの高校になると、ピッチャーの球速も140km/hを超えますし、打球速度も早いです。

 

一方、女子野球のピッチャーの球速は120km/hほどです。未成年の中では一番レベルが高いクラスになる高校野球の中で、女子が入ると怪我をしてしまう可能性があります。

 

そのような安全面の考えから高校野球では女子が試合に出ることは禁止をされています。

 

学校側としても、部活動での生徒の怪我を恐れます。デッドボール、ピッチャー返し、守備同士の衝突、クロスプレーなどなど接触プレーも男女のフィジカル差でより危険ということなのです。

 

女子は高校野球を諦めるしかないの?

女子の高校野球のあり方についてはたびたび話題になります。

 

しかし、公式戦に出られないというルールを変えるという動きは今のところなく、やはり男子部員と一緒に女子選手が甲子園を目指すというのは厳しいのが現状です。

 

それでは女子は高校野球、そして甲子園を諦めるしかないのでしょうか?

 

これは違います。

 

現在、全国的にも女子野球が見直されて、女子野球部の活動が活発化しています。現在全国で軟式を含めた女子の野球人口は21000人にも及ぶとされています。

 

そして夏には、全国女子高校野球大会が行われ、2021年の第25回大会では決勝は初めて甲子園で行われるようになりました。

 

女子野球というくくりではありますが、初めて女子が甲子園で公式戦を行ったということですね。

 

結果は、兵庫県代表神戸広陵高校女子野球部が、高知県代表高知中央高校女子野球部を4対0で破り、見事甲子園初優勝を飾りました。

 

この試合を見た元プロ野球選手張本勲氏は「女子でここまでのプレーをするとは。ししかも硬式ですよ。難しいですよ。いやあ面白かった。女子野球ファン増えるよ」と目を細めれば、元智辯和歌山野球部監督高島仁氏は「みんな上手い」と絶賛。

 

また最近では引退をしたメジャーリーガーであるイチロー選手が、女子高校野球日本代表と親善試合を行うなど、メディアに注目される機会も増えてきました。

 

このようなことから今後も女子野球が注目される機会が増えてくると思われます。ぜひ野球が大好きな女子のためにも女子野球が整備されていくといいですね。

 

女子野球の歴史

全国高校女子硬式野球大会は1997年に開催されました。2023年で26回目となりますので、男子の104回と比べると歴史は浅いです。

 

しかし、女子野球自体は1910年に尋常小学校で日本初の女子野球チームが結成されました。

 

更には1947年に横浜女子野球が開催されています。


実は、過去に女子のプロ野球チームもあったんです。1948年にリーグ戦も開催されて結局消滅してしまいますが、1986年には全国大学女子軟式野球連盟が発足。

 

1990年には全日本女子軟式野球連盟が発足、
1997年には全国女子硬式野球連盟が発足しました。

 

2002年には日本女子野球連盟が発足、
2009年には日本女子プロ野球機構が発足しました。

 

2011年にはサッカーで言うところの天皇杯でしょうか、プロとアマチュア関係なく戦い日本一を決める女子野球ジャパンカップが開催されました。

 

女子野球は徐々に確実に盛り上がってきています。この女子野球の火付け役となったのは、間違いなく女子の高校野球なんですね。

 

ついに高校野球で甲子園に女子部員が立つ…

2023年3月22日(水)、まさにWBC2023で日本代表がアメリカに優勝したその日の試合と同じ日のことです。

 

2023年春のセンバツ高校野球大会にて、初の女子部員が甲子園のグランドに立ちました。

 

21世紀枠で甲子園初出場した徳島県代表『城東高校』の永野悠菜さん(マネージャー兼記録員)です。

 

永野さんは普段の練習ではノックもしており、ついに東海大菅生戦の守備練習でノックをされたのです。

 

ノックを2022年の4月から始めたそうで、最初は空振りの連続だったそうです。城東高校は、マネージャーの永野さんを入れて部員が13人と少ないので、永野さんのような存在は大きいことでしょう。

 

甲子園でのノックは1球1球想いを込めつつ、きちんと芯を捕らえた素晴らしいノックでしたね。

 

この大会から、女子部員でも甲子園のグランドに立てるようになりました。

 

更には、2023年8月8日(火)には『第105回全国高校野球選手権記念大会』では、夏の甲子園として史上初の女子部員が試合前のノックに参加しました。

 

山口県代表:宇部鴻城高校野球部女子部員の岡野美和さん(マネージャー)です。

 

岡野美和さんは宇部鴻城のユニフォームを身にまとい甲子園のグランドでノック補助を行いました。

 

2022年104回大会から高校野球でも女子部員参加可能となった

男子に交じっての試合には出場できませんが、

 

ノック時のボール渡し

ノッカー

試合中のボールパーソン

 

上記の役目であれば女子部員でも参加可能です。

 

※普段からきちんと部活動で活動していくことが条件とのことです。

 

 

まとめ

 

高校野球では、女子は男子チームで公式戦に出ることはできません。

 

それは危険だからという理由ではありますが、リトルやシニア、そして大学野球やプロを含めても禁止されているのが高校野球のみです。

 

最近は女子の高校野球部員は増加傾向にあり、初めて甲子園で女子野球の公式戦が行われるなど注目が高まっています。

 

女子選手ならではの男子にはできない繊細なプレーだったり、華麗なプレーはたくさんあります。

 

野球好きに女子も男子もありません。ぜひ女子野球の注目度が高まって、女子も野球を楽しめるようになると良いですね。

 

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