高校野球には様々なチームが存在します。超名門校になると、部員だけで100名を超えることもあり、その中で選ばれた選手がレギュラーとして活躍をします。
ただ、逆に部員が少なくて複数の高校で連合チームとして、高校野球大会に出場するチームもあります。
高校野球に連合チームがあったなんて、アナタはご存じでしたか?
そして、もし高校野球で連合チームが優勝したら高野連に認められるのでしょうか?
気になる連合チームについて解説していきます。
高校野球に連合チームあり!甲子園で優勝したらどうなるの?
近年では、少子化や他のスポーツが盛んになったことで、野球部の人数が減少傾向にあります。そうなると一つの高校ではチームの存続が危機になってしまうことも。
そんな時に認められているのが連合チームです。
連合チームは、複数の高校野球部が1つのチームとして試合を行うことです。
これによって公式戦にも出場をすることができるので、甲子園を目指すことももちろん可能です。
ちなみに、この連合チームは年々増加傾向にあり、2021年にはなんと107チームにもなりました。
実は、連合チームは高野連にも認められている正式なチームです。
そしてきちんと規定にも定められており、連合チームを作る上での条件としては以下のようになっています。
・原則として週に2回以上合同練習ができる
・母体の高校の選手が最低5人は在籍している
・他校を含めた選手合計は最大10人とする
このようなことから、強豪校同士で連合チームを作るのはできませんね。
あくまでも連合チームは、1つの高校だと出場できない野球部員のための救済措置という位置付けになっています。
2023年までに、連合チームでは甲子園に出場しているチームはありません。
しかし、このような連合チームの存在によって野球を続けられている部員がいるのも事実です。
これからはどんどん連合チームが増えていきますし、近い将来、連合チームが甲子園に出場するということもありそうですね。
連合チームが甲子園で優勝することはできるのか?
このように連合チームは高野連にも認められている立派なチームですが、連合チームが甲子園を優勝するってことはあるのでしょうか?
結論から言えば、可能性としてはゼロではないですがやはり厳しいでしょう。
基本的に、弱小高校だからこそ部員数が足りなくなってしまうのが実情です。
甲子園常連になるような名門校になると、中学時代活躍した選手が色々なルートで入部してきます。
そして、その中でレギュラー争いが生まれて更に個もチームも強くなっていくという循環が起きるのですね。
しかし、強豪校ではない学校の野球部は、本気で甲子園を目指すような選手が少ないのが現実です。
そもそも連合チームは、選手も少なくチーム内での競争もほぼありませんし、個々の能力としてもやはり厳しいものがあります。
このようなことから連合チームは地区予選でも1回戦負けが多いですし、現時点でも甲子園出場の記録もありません。
ただ最近、連合チームが甲子園に出場する一歩手前までの事例がありました。
それは、2021年の選抜高校野球大会です。
富山県の富山北部高校と水橋高校は連合チームとして21世紀枠の地区候補に選ばれましたが、この時に残念ながら選出されませんでした。
この両校は、学校統合で合併されるので、2020年秋から週3の練習をこなして富山県ベスト4入り、北信越大会出場(1回戦敗退)の結果から評価されていました。
4月に富山北部と水橋高校が再編されて新たに富山北部高校として開校しました。
元々、富山北部高校は、1969年に春夏甲子園出場した歴史ある学校でした。「日本海旋風」という異名を取り夏の甲子園では2勝しました。
富山北部&水橋連合チームが甲子園出場できなかったのは残念ですが、もし甲子園で勝利したらどちらの校歌が流れるのか興味があります。
時間の関係上、両校の1番だけを流すのでしょうか?
きっと同じ連合チームにも勇気を与える存在になってくれたでしょうね。
まとめ
高校野球で連合チームは高野連にも認められたチームです。ですので甲子園を優勝しても当然認められます。
ただし、実際問題は連合チームで勝ち上がるのはなかなか難しいでしょう。連合チームは弱小チームだから部員が少ないのであって、強いチームでしたら部員は自然と多くなります。
しかし、それでも連合チームで甲子園一歩手前まで行った例もあるので、近い将来甲子園に連合チームが出ることは十分に考えられます。
いつか、連合チームが甲子園出場する日も来るのかもしれませんね。その時が来たら連合チームを応援したいです。
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