ラグビーとアメリカンフットボール(以下:アメフト)は、両方ともボールを持って走り、相手にタックルするスポーツです。
しかし、ルールや装備、プレイスタイルなどには大きな違いがあります。
それでは、ラグビーとアメフトの危険度はどう違うのでしょうか?どちらが怪我しやすいのか?
結論としては、ラグビーとアメフトどちらも危険ではありますが、危険度には差があって、アメフトの方が事故発生率が高いデータがあります。
この記事では、ちょっと気になるラグビーとアメフトの危険度を徹底比較していきます。
- ラグビーとアメフトの危険度を知るにはまず違いを知ろう
- ラグビーの危険度はどれくらい?
- アメフトの危険度はどれくらい?
- ラグビーとアメフトの危険度を比較してみよう
- ラグビーとアメフトの競技人口は!?
- まとめ
ラグビーとアメフトの危険度を知るにはまず違いを知ろう
上記でラグビーとアメフトの危険度を知る指針となる事故発生率アメフトの方が高いとお伝えしました。
数値は下記の通りとなります。
【事故発生率】
・アメフト:7.10%
・ラグビー:5.86%
引用:https://www.sportsanzen.org/content/images/1about_us/yoran.pdf
それではラグビーとアメフトの違いについて説明します。ラグビーとアメフトの違いは、以下のようになります。
ラグビーとアメフトそれぞれのルールと内容
・ラグビーは15人制で、アメフトは11人制です。
・ラグビーは防具(一部ヘッドギアはアリ)を着用しませんが、アメフトはヘルメットやショルダーパッドなどの防具を着用します。
・ ラグビーはボールを前方にパスすることができませんが、アメフトは前方にパスすることができます。
・ ラグビーはタックルされてもプレイが続きますが、アメフトはタックルされるとプレイが終了します。
・ ラグビーは得点方法がトライ(5点)とゴールキック(2~3点)ですが、アメフトは得点方法がタッチダウン(6点)とエクストラポイント(1~2点)です。
・ ラグビーは試合時間が40分×2本ですが、アメフトは試合時間が15分×4本です。
これらの違いから、ラグビーとアメフトでは危険度にも差が生じます。次の項目では、それぞれの危険度について詳しく見ていきましょう。
ラグビーの危険度はどれくらい?
ラグビーは、防具を着用しないために肉体的なダメージが大きいスポーツです。
特に頭部や首部に重傷を負う可能性が高く、脳震盪や頚椎損傷などの命に係わる怪我も多いのは事実です。
また、ラグビーではタックルされてもプレイが続くために、連続的な衝撃や疲労による骨折や脱臼といった怪我も多く見られます 。
ですので、ラグビーの選手は怪我から自分の体を守るために、普段のトレーニングで筋力や柔軟性、技術などを高め、アフターケアも重要になってきます。
アメフトの危険度はどれくらい?
アメフトは、防具を着用することで肉体的なダメージを軽減するスポーツです。
とはいえ、防具があるからといって安心できるわけではありません。実際に、アメフトではラグビーと同じように頭部や首部に重傷を負う可能性が高く、脳震盪や頚椎損傷などの重篤な怪我が多発しています 。
特に、ヘルメットを着用することで頭部に過信する傾向があり、頭部からタックルすることで自分や相手に大きなダメージを与えることがあります 。
また、アメフトではプレイごとにハドル(※)を組んで作戦会議をするために、短時間で高い強度の衝撃や疲労による怪我も多く見られます 。
【ハドルとは!?】
次のプレーや戦術を決めていくフィールド内での作戦会議
アメフト選手はラグビー選手と同じく、怪我から自分の体を守るために、防具の正しい着用や技術などを高める必要があり、トレーニングや試合後のアフターケアも重要なのです。
ラグビーとアメフトの危険度を比較してみよう
ラグビーとアメフトの危険度を比較してみると、以下のような結果が得られます。
頭部や首へのダメージ
ラグビー、アメフト共に頭部や首部に重傷を負う可能性が高く、脳震盪や頚椎損傷などの怪我が多いです。
いくらヘルメットをかぶっているからとはいえ、ヘルメット同士の衝撃はとてつもないダメージが蓄積されます。
体へのダメージ
ラグビーは防具を着用しないために肉体的なダメージが大きく、アメフトは防具を着用するためにあくまでラグビーと比較すると肉体的なダメージは若干軽減しています。
とはいえ、アメフトは防具を付けていても骨折や脱臼することもあり、体と体がぶつかりあう激しいスポーツには変わりはありません。
普段体を鍛えていない一般素人がすぐにできるほど甘いスポーツではないことはおわかり頂けるでしょう。
時間的疲労
ラグビーは、タックルされてもプレイが続くために連続的な衝撃や疲労による怪我が多いです。
アメフトはプレイごとにハドルを組むために、短時間で高い強度の衝撃や疲労による怪我が多いです。
それぞれ激しく体がぶつかり合うスポーツではありますが、ラグビーとアメフトでは異なる技術や体力、戦術などを要求されるスポーツなんですね。
ラグビーとアメフトの競技人口は!?
ラグビーとアメフトの競技人口に対する怪我の発生率を比較すると、どちらがより危険かを判断する一つの指標となります。
世界を基準にすると、ラグビーよりアメフトの方の競技人口が多いと言われています。
アメフトの競技人口は、ピークで約2300万人を超えていましたが、今は減っているそうです。
ラグビーの競技人口は、約350万人と言われているので、世界で見てみるとアメフトの競技人口の方が多いようですね。
日本での競技人口は、
アメフト:約1万5千人~2万人
ラグビー:約10万人(2019年公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の登録選手数データによる)
一時期は、本場アメリカのNFLの優勝決定戦「スーパーボウル」で人気もありましたが、ここ数年ではラグビー日本代表のワールドカップの活躍もあって、ラグビー人口の方が多いようです。
またラグビー日本代表選手は、TBSのスポ根ラグビードラマ「スクールウォーズ」でラグビーを始めた方も多いようです。
スクールウォーズをご存じない方は、こちらの記事を合わせてチェックしてみてくださいね。
【関連記事】
まとめ
ラグビーとアメフトの危険度を徹底比較してみました。
事故発生率を見るとアメフトの方が高いことがわかりました。
どちらも怪我をしやすいスポーツではありますが、だからこそダイナミックで迫力がある、それぞれの魅力や面白さがあるので観る者を魅了するのでしょうね。
ラグビーもアメフトも怪我から自分の体を守るためには、日頃からハードな練習と十分なアフターケアと怪我予防が必要になってきます。
試合で激しく戦うコンタクトスポーツであるラグビーとアメフトの選手たちに注目ですね!!
【関連記事】
アメリカンフットボールではヘルメットやショルダーパットを装着しますが、ラグビーではヘッドギアを装着します。
ただ、ラグビーの試合を見てみるとヘッドギアを着けない選手もいるんですよね。
なぜだか気になるのであれば、ぜひ下記の記事をご覧ください。