冬の寒い季節に発生しやすい結露。この結露で床が水浸しになると後々カビの被害に悩まされることになります。
これは放置できませんよね。そこで今回は結露で床が水浸しになる原因と対策をご紹介します。
カビの健康被害はとても恐ろしいですよ。この記事を参考にしてすぐにでも対策してください。
結露で床が水浸しになる原因と対策は?
床が結露する原因はいくつかあります。それぞれの対策方法も同時にご紹介します。
床下の冷気を床が通してしまっている
床暖房が施されていないとフローリングって冷たいですよね。断熱材を使用していない床だと22%の熱が逃げると言われています。
床も冷たくなってしまい室内の温かい温度と床の温度差が出ます。このことから床に結露が発生してしまうのです。
対策方法
床に断熱材加工をしたり床暖房にすればこの悩みは解決します。しかし賃貸だと簡単にできませんよね。そんな時は、床の上に対策しましょう。
コルクマットを敷くのがお勧めです。コルクは内部に空気の気泡をたくさん含んでいて断熱効果が高いです。
またコルクマットで床の傷も防げるし足が冷たくなく防寒対策にもなります。他にも防音カーペットでも結露対策になります。
防音カーペットは厚みがあり空気の層が施されています。防音カーペットの厚みと空気の層が断熱材の役割を果たし結露を防いでくれます。
ネットショップで簡単に購入出来てカット済みのものや自分でカットできるものもあります。
自分の好みの大きさがコルクマットにない時は、防音カーペットでもいいかもしれませんね。
防音カーペットはこちらの商品が評価良さそうです。興味があればぜひチェックを。
洗濯物の室内干し
冬場はなかなか乾かないからと洗濯物を室内干しにしている人は多いでしょう。暖房も稼働させているので一石二鳥ですよね。
しかし洗濯機から出したばかりの洗濯物は水分がたくさん。この洗濯物の水分が部屋中に充満して冷えた床との温度差で結露が発生するという仕組みです。
対策方法
洗濯物が原因の床の結露対策は部屋の換気を行うことです。換気扇を稼働させても充分な対策になります。
床だけの結露を対策するのであれば床にコルクマットを敷くだけでいいでしょう。
しかし、床が結露で水浸しになるということは窓やサッシにも結露が発生しているということなので部屋全体での結露対策を行う必要があります。
こまめな換気で水分を部屋の外へ出すように心がけてください。
灯油を使った暖房器具やガスファンヒーター
灯油を使った暖房器具は灯油を燃焼する時にたくさんの水蒸気を発生させます。そのため石油ストーブや灯油のファンヒーターは床に結露がつきやすくなります。
またガスファンヒーターはその仕組みから二酸化炭素と水が排出されます。この水が結露の手助けをしてしまう結果となってしまいます。
石油ストーブには湯気が出るやかんがつきものですよね。でも実は、石油ストーブにもガスファンヒーターにも加湿は必要ないんですよ。
石油ストーブでやかんを置いているのであれば床が結露で水浸しになってしまいますので、すぐにでもどかしてしまいましょう。
対策方法
性質と仕組みから灯油を使った暖房器具とガスファンヒーターには加湿が必要ありません。
対策方法はもし加湿器を同時に稼働させていたなら加湿器は使わないようにします。
さらにここでもこまめに換気を行いましょう。
ガスファンヒーターは長時間換気をせずに稼働させ続けると一酸化中毒になる恐れがあるため換気を推奨しています。
目安は1~2分換気を1時間に1回から2回。空気の入れ替えもかねて部屋の水分も追い出してしまいましょう。
観葉植物
観葉植物からも多少ではありますが水分が出ています。さらに観葉植物に水を与えますよね。
少しの観葉植物なら大きな問題はありませんが多すぎる観葉植物は床の結露の手助けをすることになります。
対策方法
観葉植物の量を増やし過ぎないことです。一部屋に多くの観葉植物が集まりすぎたのであれば他の部屋へ移動させましょう。
多くの部屋で観葉植物を楽しめるとリラックスできる空間も倍増ですね。
他にもできる結露の対策方法
床の結露を防ぐのであれば部屋の水分量を減らすことが先決です。そのためには手っ取り早いのが部屋の換気です。
窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。換気扇をつけっぱなしにしておくとある程度水分量を調節することができます。
それでも結露で床が水浸しになるようなら除湿器を使ってもいいですね。結露は温度差で発生します。
エアコンをつける場合、部屋の温度は21℃設定にすると結露対策ができます。こたつやホットカーペットを併用するなど工夫して寒さ対策を行うといいでしょう。
結露で注意。カビが原因の『パンケーキ症候群』とは!?
結露を放っておくとカビが発生します。カビは体に悪いというのは知っていますよね。
最近では結露によるカビが原因でおこる『パンケーキ症候群』というものがあるんだそうです。
元々はホットケーキやパンケーキ、お好み焼き粉などで発生するダニによってでるアレルギーの症状のこと。
原因はこれらの粉類の管理不十分によって発生したカビによるものです。このカビをエサにしてダニが増えます。
パンケーキ症候群で悪さをするダニはコナヒョウダニという種類です。このコナヒョウダニは結露で出来たカビもエサにするんです。
『パンケーキ症候群』という可愛いネーミングに騙されて甘く見てると痛い目にあいますよ。
パンケーキ症候群の症状はむくみ・全身の蕁麻疹・ぜんそく・呼吸困難・嘔吐・腹痛などの重いアレルギー症状です。
最悪、命に関わることもあるそうです。結露によるカビには注意が必要ですね。
まとめ
今回は床が水浸しになる結露の原因と対策についてご紹介しました。
床に結露が発生するのは、
・床下の冷気を床が通してしまっている
・洗濯物の室内干し
・灯油を使った暖房器具やガスファンヒーター
・観葉植物
が原因であることが分かりましたね。
また、最近ではパンケーキ症候群と言われる症状もあり、結露によるカビには注意が必要です。
十分な結露対策で快適に冬を乗り切りましょうね。
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