この暑い時期に商店街を通ると、かき氷販売されているお店を見かけます。
かき氷のような季節物は、夏にこそ稼ぎ時です。
暑い夏にかき氷屋を営業して一儲けをしたいと考えている人も多いでしょう。
ちょっと疑問に思ったんですけど、かき氷を販売するためには保健所で許可がいるのでしょうか?
結論から言うと、保健所の許可は必要です。
本記事では、かき氷販売について更に深堀して詳しく解説していきます。
かき氷販売に保健所の許可が必要です
かき氷販売は、店舗型もありますし最近はキッチンカ-での販売も多くなっています。
冒頭でお伝えした通り、かき氷販売は保健所の許可が必要なので、ここから詳しく解説していきます。
かき氷は立派な食材ですので、販売をする場合には保健所の許可が必要です。
具体的に言えば「食品衛生法上の菓子製造業」に該当すると考えられます。
菓子製造業は、許可営業の一種ですので、営業を始める前に管轄の保健所に申請して許可を受ける必要があります。
申請には、施設の所在地や名称、食品衛生責任者の氏名などを記載した届出書が必要です。
お祭りの出店などの短期間でのかき氷販売は!?
その一方で、例えばお祭りやバザーでの一時的な出店であったり、販売か無料で振る舞うかの違いで保健所の許可が必要かが変わってきます。
非営利団体が主催する催事や模擬店で、反復断続がなく短期間(おおむね3日以内)でかき氷を販売する場合は「業とは認められない」ということで、許可不要として取り扱われることがあります。
但し当然ですが、この場合でも衛生面に注意して安全な食品を提供することが求められます。
また、地域の保健所によっては、届出営業や届出対象外営業に対しても指導や勧告を行っているところがあるようです。
とはいえ、行政指導は強制力のない事実行為に過ぎないため、指導に従うかどうかは国民の自由なのです。
とにかく、かき氷販売をする際には一度は最寄りの保健所に相談をするようにしましょう。
かき氷を販売するのに保健所以外の許可も必要なの?
また、かき氷販売をする際に必要なのは保健所からの営業許可だけではありません。
「食品衛生責任者」も必要になります。
この食品衛生責任者は、飲食業を行う際には必ず必要になります。
基本的にはこちらは講習会に参加するだけで良いので、特別難しいわけではありません。
そして食品衛生責任者の資格を取ったら、保健所が安全基準を満たしているかの確認が入り、それらをクリアしたら営業が許可されます。
これらの許可なく販売することは違法になりますので気をつけてくださいね。
かき氷屋って儲かるのか?営業について考えてみる
かき氷の営業を考えた場合、いくつかのメリットデメリットがあります。
まずはメリットから見ていきましょう。
・利益が出やすい
かき氷は、比較的利益が出やすい食品と言います。
シンプルなかき氷の場合、原価は大体80円ほどです。もちろん今は高級なかき氷なども増えていますのでその限りではありません。
ただかき氷の相場としては500円前後ですので、1杯売って400円近い利益が出るのは大きいです。
・作り方が簡単
例えば、ラーメンと比較してしまうと、かき氷を作るのはとても簡単と言えます。
基本的には、氷を削ってシロップをかけるだけですし、何よりも提供までの時間が早いです。
そのため回転率を上げることができるので、その分単価が増えます。
・幅広い層に人気
かき氷は、老若男女から人気がありますよね。
例えば近年流行ったタピオカなどは女性に人気が集中してしまい、幅広い客層は狙いにくくなっています。
しかし、かき氷でしたら幅広い層からの購入を期待することができます。
ただし、メリットだけでなくデメリットもあるので紹介をしていきます。
・夏にしか売れない
まず真っ先に考えられるのがかき氷は夏にしか売れないということですよね。
どうしてもかき氷は暑い夏に食べたくなりますし、そのイメージが強いです。そのため冬になるとどうしても売り上げが伸びないです。
・差別化がしにくい
シンプルで売りやすい分かき氷は差別化がしにくいです。
そのため、この店だからこそのような強みが感じられず、リピーターをつけるのが難しいです。
このようにかき氷販売にはデメリットもあります。
しかし、デメリットをメリットに変換できる視点と思考力は、かき氷屋に限らずどんな商売・ビジネスにも必要なことです。
下記の記事では、更に詳しく解説した内容になっていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
かき氷を販売する時は、基本的には保健所の許可が必要となっています。更に「食品衛生責任者」を設置することも必要となります。
但し、お祭りの出店や地元の子供会などおよそ3日以内の短期間であれば許可は必要ない場合もあります。
自分の場合はどうなのか悩まれるのであれば、ぜひ保健所に相談してみてください。
また、かき氷屋を営業をする際には、いくつかのメリットデメリットが考えられます。
これらを総合的に考えた上で、かき氷屋の開業→営業を軌道に乗せてくださいね。