うっす、ザキオノ(@loscluza12)です。
今更感はありますが、2019年12月31日のとある試合について書いてみたいと思います。
キックボクシング界の神童:那須川天心がK-1軽量級最高傑作:武尊と交わることは無いのか・・・?と、格闘技ファンが諦めモードに入りつつあった時に実現したのが、新日本キック:伝統の継承者:江幡塁でした。
このカードが発表された時、「早く大晦日にならないかなー」と本当に待ち遠しかったです。
正直、小生は江幡塁なら一矢報いてくれるのではないか、さすがの天心も今回ばかりはヤバいのではないか・・・と思っていました。格闘技界の現役選手、格闘技ファンはSNSで勝つならどっち、展開はどうなるなど様々な見解がありました。
しかし!!
ふたを開けてみれば、天心の圧倒的1ラウンドKO勝利でした。
「天心ゲロつよ・・・」という印象しか残らず、江幡塁を知らない人は「よわっ」と思ったのではないでしょうか。
(※敢えて敬称略にしていますが選手の皆様をリスペクトしています)
- 那須川天心vs江幡塁戦の公式結果
- 総合格闘家:青木真也の見る那須川天心vs江幡塁戦
- キックボクサー:駿太の見る那須川天心vs江幡塁戦
- 江幡塁本人と(兄)睦が見る那須川天心vs江幡塁戦
- 桜井速人が見る那須川天心vs江幡塁戦
- まとめ
那須川天心vs江幡塁戦の公式結果
【[RIZIN キックボクシング特別ルール(肘無し): 3分 3R / 延長1R(56.0kg)】
○那須川天心 VS 江幡塁×
1R 2分46秒 TKO(3ノックダウン)
リアルタイムでTV観戦していましたが、あっという間の衝撃な結果に「マジか・・・」しか言葉がでませんでした。
那須川天心情報
名前:那須川天心(Tenshin Nasukawa)
出身地:千葉県
生年月日:1998年8月18日
身長:165cm
体重:57.0kg
所属:TARGET/Cygames(東京都豊島区)
タイトル:第6代RISEバンタム級王座、BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント2015 優勝、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座、RIZIN KICK ワンナイトトーナメント2017 優勝、初代RISE世界フェザー級王座、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級王座
戦績:33戦33勝0敗(江幡塁戦前)
Twitter:那須川 天心 (@TeppenTenshin) | Twitter
Instagram: https://www.instagram.com/tenshin.nasukawa/
江幡塁情報
名前:江幡塁(Rui Ebata)
出身地:茨城県
生年月日:1991年1月10日
身長:165cm
体重:56.0kg
所属:伊原道場(東京都渋谷区)
タイトル:日本版ダム級王者、KING OF KNOCKOUT初代スーパーバンダム級王者、WKBA世界スーパーバンダム級王者
戦績:45戦39勝3敗3分(那須川天心戦前)
Twitter:江幡 塁 (@RuiEvatar) | Twitter
Instagram:https://www.instagram.com/ruiebata/
Youtube:江幡睦・塁チャンネル - YouTube
総合格闘家:青木真也の見る那須川天心vs江幡塁戦
「神」
ONEを主戦場とするバカサバイバー:青木真也選手は、正規の一戦後、自身のtwitterでそう呟きました。
神童と呼ばれる那須川天心、「もはや「童」の字なんていらね~んじゃねえの」っていうことでしょう。最高級の誉め言葉ですね。
キックボクサー:駿太の見る那須川天心vs江幡塁戦
主に肘ありルールでの試合が多い『knockout』で活躍する駿太選手が自身のyoutubeで、那須川天心vs江幡塁戦の予想と試合動画を見ながらの解説をされています。
「試合前の江幡塁の表情がちょっと固い。普段後楽園ホールのようなキャパで戦っているので、さいたまスーパーアリーナの会場の大きさ、大晦日での生中継、かつてない注目度、等々が影響しているのかな。」
「対して、那須川天心の表情は、自信が漲っており、昨年のメイウェザー戦を経て積み重ねた経験がそうさせているのか。江幡塁からすると恐怖さえ感じるオーラではないか。」
「試合開始、江幡塁がミドルキックで牽制するも、那須川天心のスピードが速い。1Rで倒すつもりなのかアグレッシブに前に前に出てくる。」
「那須川天心は内側からのジャブや別の角度のジャブ等色々変えている。これがとても効果的で江幡塁を翻弄。」
「那須川天心も江幡塁の攻撃をちょいちょい被弾するがお構いなしにプレッシャーをかける。実は打たれ強いのかもしれない。」
「那須川天心の前蹴りや三日月蹴りの精度も高いが、江幡塁も強い気持ちで効いたそぶりを見せない。」
「一回目のダウンは左ストレートからの右フックが当たった。江幡塁はかなり効いているはずだが笑顔を見せて気持ちは切れていない。」
「那須川天心のラッシュに江幡塁も返すが、ボディを効かされてからの上に繋げて2度目のダウンを奪う攻撃はさすが。」
「2度目のダウンは足元がふらついてかなり厳しいが、この状態で立とうとするのは江幡塁の覚悟が感じられる。」
「KOを狙う那須川天心のラッシュは速いし的確に江幡塁を捕える。」
「那須川天心の凄さしか感じない。」
「(駿太は)17~18年キックボクシングをやってきたが、那須川天心は自分のわからない領域にいる。」
「どういう感じでこういう風に動けるのか、どういうような脱力具合なのか、どういうような打ち方なのかがわからない。」
「一般の人に那須川天心がどれだけ強いのか質問されるが、自分もわかりません(笑)。未知数だからこそ見てて面白い。」
「那須川天心と江幡塁の差は歴然という試合になってしまったが、江幡塁の気持ちや覚悟の強さも見えた。攻撃が効いて脳が揺れている状態の時はそのまま寝てしまいたいのに、きちんと意識を繋げて立とうとするのは、日常からのトレーニングで覚悟を決めて鍛えていることが感じられた。」
「たった1Rだったが、色々なことが凝縮された試合だった。」
動画を見ながらの解説は今回が初めてということですが、わかりやすくて良いですね。しかし、駿太選手が見てもわからない領域にいるって、那須川天心はやっぱり想像もつかない強さなんですね。
江幡塁本人と(兄)睦が見る那須川天心vs江幡塁戦
那須川天心と戦った江幡塁本人とセコンドについていた兄:江幡睦選手が試合を振り返っています。
「(那須川天心が)1Rからパッと入る倒し方というのはさすがに上手いと思ったし、その危機感が無かったのも反省。」
「沢山課題があったが、塁本来の戦い方ができていなかったのが一番の感想で、課題があるということは克服できるということ。」
「マウスピースが外れた時に「ちょっとタンマ」と言ったぐらいで止まらない勢いがあった那須川天心はさすが。」
「今回の敗戦や経験を糧にして那須川天心と再戦することになれば面白いことになるのではないか」
「限られた所(ムエタイ)で戦ってきて、情報が少なかったのでもっと情報を取り入れたい」
桜井速人が見る那須川天心vs江幡塁戦
桜井"マッハ"速人のシャベリは面白くて好きなんですが、今回は解説というより実況になっています(^^;)
まぁそれだけ感情移入しちゃうほどの試合だったということにしましょう。
まとめ
江幡塁は決して弱くありません。というか、相当強いです。ただ、「那須川天心が強すぎた」これに尽きると思います。江幡塁の強さも知っているだけに、自分としては複雑な気持ちでした。
どっちも負けるところを見たくないけど、戦うところは見てみたい、みたいな。
江幡塁は、昨年のknockoutで当時那須川天心に一番近い男:小笠原瑛作にも2戦連続KO勝利していますし、初代knockoutチャンピオンでもあります。再戦の可能性もあるそうです。
そして・・・。
最近、海外のONEに押され気味の日本格闘技業界ですが、ここはやはりK-1に重い腰を上げて頂き、格闘技ファンが望む、
那須川天心vs武尊を実現させてほしい。
また、他にも志朗、小笠原瑛作、鈴木真彦などなど強い選手がいますので、江幡塁交えて日本統一トーナメントを開催してほしいなぁ。
あ、あと那須川天心が苦戦して判定勝利したロッタン・ジットムアンノンとぜひ再戦してほしい!!