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ラグビーの監督ってなぜスタンド観戦してるの!?ベンチ入りしない理由となるほどな真実とは

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ラグビーの監督ってなぜスタンド観戦してるの!?ベンチ入りしない理由となるほどな真実とは

 

ラグビーの試合を見ていると「あれ?監督がスタンドにいるぞ?なんでベンチにいないんだ!?」と不思議に思ったことがありませんか?

 

サッカーや野球であれば、監督はベンチから選手に指示を出していますし、試合中に臨機応変に戦術を変更しています。

 

ラグビーも複雑な戦術があるはずなのに、なぜベンチではなくスタンドから観戦しているのでしょうか?

 

本記事では、ラグビーの監督がスタンドにいる理由と、その理由こそがラグビーの魅力であると言える真実を紹介します。

 

ぜひ最後までお読み頂き、ラグビーの魅力に触れてくださいね。

 

ラグビーの監督がスタンドにいる理由。それは…

ラグビーの監督がスタンドにいる理由は2つありますので、それぞれ解説します。

 

ルールで決められている

実は、ルールで決まっていたんですね、監督がベンチ入りできないって…。

 

ベンチ入りできるメンバーは、まず選手たちでスタメン出場の15人、そして控え選手の8人で合計23人と決まっています。

 

あとは、試合中に選手たちに水を渡す給水係のウォーターボーイ、選手がケガをした時に手当をするメディカルスタッフだけなんですね。

 

でも、戦術を伝える監督やコーチらがベンチ入りできないなんて、ちょっと信じられないですよね。

 

 

ラグビーの試合は選手たちが作り上げると考えられている

また、もう一つの理由としては、ラグビーでは「試合は選手たちが作り上げるストーリー」という精神が根付いているからです。

 

ラグビーをテレビや現地観戦したことがある人はご存じかもしれませんが、基本的に監督は試合中に選手たちに指示を出すことはできません。

 

それはそうですよね?
監督はスタンドにいるので選手たちに声を届けることができませんから。

 

ラグビーの本質として、選手各々の状況判断を重んじており、自分で考え自分で動く自発性を重視しているからです。

 

ラグビーは、選手同士で激しいコンタクトがあり、最も過酷でケガの多いチームスポーツです。

 

試合中には、その瞬間瞬間で状況が一変します。そのため、選手自身が臨機応変に対応する能力が求められるのです。

 

また、ラグビーでは他のスポーツ以上にチームワークやコミュニケーションが重要となっています。

 

プレーの一瞬一瞬で、キャプテンを中心に選手同士で話し合いながら試合を進めます。

 

ですので試合中の監督の役割は、あくまで作戦や方針を伝えるだけであり、試合中は選手たちに任せます。

 

ちなみにラグビーと言えば、『スクールウォーズ』という伝説のスポ根ドラマがあります。

 

スクールウォーズは、京都の伏見工業が全国優勝するまでの軌跡をドラマ化したものですが、山下真司さん演じる川浜高校の滝沢賢治監督はスタンドではなくベンチ入りしています。

 

スクールウォーズは、Amazonプライムビデオ会員であれば無料で見れますので、ぜひ下記の記事をチェックしてみてくださいね。

 

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でも実はラグビーの監督はスタンドから指示を出している!?

とはいえです、実は監督とベンチは完全に遮断されているわけではないと言ったらビビりますか!?

 

なんと、監督は通信機を使ってベンチにいるスタッフとやり取りしているのです。

 

選手が負傷退場してしまったり、戦術変更の際にはメンバー交代を指示するなど、実はスタンドから指示出ししているんのです。

 

上記で紹介したウォーターボーイは、選手たちに水分補給をする大切な役目を持ったスタッフがいます。

 

彼らは給水の時にグラウンドに入るのですが、その時こそ監督からの伝言を選手たちに伝えられる時間なのです。

 

そうは言っても、基本は選手たちを信じているので、ハーフタイム時のミーティングなどのような細かい戦術などの指示はできません。

 

 

時には監督の指示を無視して自分たちの判断を信じるのがラグビー

ラグビーの試合というのは、監督の指示は絶対ではないのです。

 

野球やサッカー、バレーボールなどをやっている人からすると信じられない話です。

 

例えば、野球でバントの指示が出ているのに無視してフルスイングしてホームランを打ったとしても、監督によっては「なぜ俺のサインを無視した!?」と怒られることもあるでしょう。

 

もちろん、相手チームを分析して試合に向けてのチームミーティング、試合前、ハーフタイムでは監督が指示を出します。

 

しかし、最終的に選手が監督の指示のとおりプレーするかは選手の判断なのです。

 

一つ有名な例を挙げます。ラグビーファンならずとも知っている人はいるかもしれませんね。

 

2015年9月15日のラグビーワールドカップ初戦【日本代表vs南アフリカ代表戦】です。

 

3点を追う日本代表は、試合終了寸前に南アフリカの反則でチャンスを迎えました。

 

監督のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは、スタンドから無線で「ショット(キック)」と言い、右手の3本の指を立てて同点狙いでいくことを指示しました。

 

キャプテンのリーチ・マイケルは、スクラムを組むFW陣に「スクラムいけるか!?」と確認、選手たちは「何が何でも勝ちにいくぞ!!」、

 

ということでスクラムからのトライで、同点ではなくあくまで勝利のための選択をしました。

 

これは、南アフリカのFWの選手がシンビンで一時退場中で日本代表が数的有利であったことからの判断でもあったのでしょう。

 

瞬時に出した選択で、日本代表は見事に当時世界ランキング3位だった南アフリカを34対32で撃破したのです。

 

小生もこの試合をリアルタイムで見ていましたが、鳥肌モノの大感動でした。思わずガッツポーズもしちゃいましたからね。

 

 

まとめ

 

ラグビーの監督がスタンド観戦している理由を紹介しました。

 

ラグビーの試合では、ルールでベンチ入りできる人が決まっていることもありますが、そもそもラグビーには「試合は選手たちのもの」という精神で成り立っています。

 

確かにスタンドから指示出しすることはありますが、監督は選手たちを信じ、選手たちは監督を信じて戦っています。

 

まさにラグビーは、紳士のスポーツであると言えますね。試合という感動のドラマは選手たちが創り上げる…。

 

普段の厳しいトレーニングを耐え抜いた選手たちの持てる力を発揮できるよう、ラグビーの監督はスタンドから選手たちを見守って心で応援しているのでしょう。

 

ラグビーの素晴らしい魅力が伝わるエピソードだと思います。

 

 

 

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