かごめかごめという童謡は、日本の伝統的な遊びの一つで、アナタも小さい頃に友達と遊んだことがあるのではないでしょうか。
そんな「かごめかごめ」は、一人の子供が目隠しをして中央に立ち、他の子供たちが輪になって回りながら歌います。歌詞は以下の通りです。
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ」
そして!!
なぜかこの歌は「歌ってはいけない…」という迷信があります。
本記事は、かごめかごめのちょっと怖い小話についてお話しています。ぜひ最後までお読みくださいね。
なぜ「かごめかごめ」を歌ってはいけないのか?
「かごめかごめ」にまつわる都市伝説が、その背後に隠された怖い話としてまことしやかに語り継がれています。
歌詞の表層的な意味は、子供たちが輪になって遊ぶ様子を描いていますが、「歌ってはいけない」と言われる所以は、その歌詞やメロディに隠された暗示が原因とされています。
それでは、いくつかある説を深堀りしてみていきましょう。
かごめかごめは「仏教の秘密結社の歌」という説
かごめかごめは、仏教の秘密結社である法華宗の歌だという説です。
法華宗は、日蓮の教えに基づく宗派で、江戸時代には幕府から弾圧されました。
そのため、法華宗の信者は、自分たちの信仰を隠すために、この歌を使って暗号や合言葉にしたと言われています。
かごめとは、法華経の中の妙法蓮華経の略で、法華宗の根本経典です。
籠の中の鳥は、法華経を守る曼荼羅のことで、曼荼羅は円形の図形で、中央に日蓮が描かれています。
いついつ出やるは、法華宗の信者が迫害から解放される日のことで、夜明けの晩には、末法の時代のことです。
末法とは、仏教の衰退期で、法華宗はこの時代に真の仏法を広めると信じています。
鶴と亀が滑ったは、不老不死の象徴で、法華宗の信者は仏法によって永遠の命を得るという意味です。
後ろの正面だあれは、目隠しをした子供に向かって、中央にいる日蓮を指させるという意味です。
この説によると、この歌は、法華宗の信者が自分たちの信仰を確認し合うための歌であり、他の宗派の人には歌ってはいけないということになります。
この説だけでもちょっと鳥肌が立っちゃう内容ですよね。
かごめかごめは「幕末の暗さつ者の歌」という説
かごめかごめは、幕末の暗さつ者である新選組の歌だという説です。
新選組は、幕府の命令で京都を守るために結成された特殊部隊で、多くの志士や浪士を斬り捨てました。
そのため、新選組は、敵対する勢力から恐れられました。
かごめとは、新選組の本拠地である壬生寺のことで、壬生寺は京都の北西にあります。
籠の中の鳥は、新選組の隊長である近藤勇のことで、近藤は壬生寺で暮らしていました。
いついつ出やるは、近藤が京都を出て、敵と戦う日のことで、夜明けの晩には、幕末の動乱の時代のことです。
鶴と亀が滑ったは、新選組の副長である土方歳三と、新選組の隊士である沖田総司のことで、
土方と沖田は近藤の側近として有名です。後ろの正面だあれは、目隠しをした子供に向かって、近藤の敵である坂本龍馬を指させるという意味です。
この説によると、この歌は、新選組が自分たちの仲間や敵を確認するための歌であり、他の人には歌ってはいけないということになります。
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妊婦を…説
かごめかごめには、後ろから妊婦を押して堕胎させたという隠された意味があるという噂は、
インターネット上で広まった都市伝説の一つです。この噂によると、かごめかごめの歌詞には、以下のような意味があるというのです。
かごめかごめは、妊婦のことで、籠の中の鳥は、胎児のことです。いついつ出やるは、出産のことで、夜明けの晩には、安産のことです。
鶴と亀が滑ったは、堕胎のことで、鶴と亀は、子宝の象徴です。滑ったというのは、流産や中絶のことです。
後ろの正面だあれは、堕胎の加害者のことで、後ろから妊婦を押して堕胎させた人のことです。
この説によると、かごめかごめは妊婦が堕胎させられた悲劇を歌った歌でありますが、全く根拠のない迷信です。
かごめかごめは「古え(いにしえ)の呪いと儀式」という説
都市伝説によると、「かごめかごめ」の歌詞には、古い時代の呪いや儀式を連想させる要素が含まれていると言われています。
例えば、歌詞の中の「籠の中の鳥は、いついつ出やる」は、閉じ込められた存在がいつ解放されるのか、という不気味な予言と解釈されることがあります。
また、「後ろの正面だあれ」というフレーズは、見えない何かが常に私たちの背後にいるという恐怖を煽るとも言われています。
以上のように、かごめかごめという童謡には、歴史的な背景や秘密が含まれていて、その噂が噂を呼び伝わったという説があります。
しかし、これらの説は、あくまで推測であり、確かな証拠があるというわけではないんですね。
本来は祭りで神輿を囲んだから「かごめかごめ」説
かごめかごめは、元々は神社の祭りで歌われた歌だという説があります。
祭りでは、神輿や山車を囲んで回ることがありますが、これを囲め囲めと言ったと言われています。
また、神輿や山車は、籠の形をしていることがありますが、これをかごと言ったと言われています。
このようにして、囲め囲めとかごが合わさって、かごめかごめという歌詞になったというのです。
かごめかごめを逆再生すると違う意味になるから怖い?
かごめかごめの動揺を逆再生すると怖いという噂は、インターネット上で広まった都市伝説の一つです。
この噂によると、かごめかごめの歌を逆再生すると、悪魔の呪文や呪いの言葉が聞こえるというのです。例えば、以下のような言葉が聞こえると言われています。
「あれだ正面の後ろ 滑った亀と鶴に 晩の明け夜 やる出いついつ 鳥の中の籠 かごめかごめ」
これを逆再生すると、「めごかめごか 籠の中の鳥 イツイツ出やる 夜の明け晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ」と聞こえます。
元の歌詞とほとんど同じですが、夜の明け晩にという部分が、夜明けの晩にと逆になっています。これは、世界の終わりや死後の世界を意味するという解釈があります。
「めごかめごか かごの中の鳥 イツイツ出やる 夜の明け晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ」
これを逆再生すると、「あれだ正面の後ろ 滑った亀と鶴に 晩の明け夜 やる出いついつ 鳥の中のかご めごかめごか」と聞こえます。
元の歌詞と少し違っていますが、鳥の中のかごという部分が、籠の中の鳥と逆になっています。
これは、鳥が籠を作ったという意味になりますが、これは不自然で不気味なことです。
また、めごかめごかという言葉は、目を覚ませや目を覚ますという意味に聞こえますが、これは死者に対する呼びかけや死者を蘇らせる呪文という解釈があります。
以上のように、かごめかごめの歌を逆再生すると、怖いと感じる言葉が聞こえるという噂があります。
しかし、これらの言葉は、偶然に聞こえるものであり、意図的に作られたものではありません。
また、これらの言葉には当然ですが特別な力や効果はありません。ですから、この噂は、信じない方が良いでしょうね。
もし、小生が小さい頃にこんなことを聞かされていたら夜中にトイレに行けなかったですよ。
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コレも都市伝説かもしれませんが…。アナタの住んでいる住所にヤバイ漢字が入っているかもです。
気になったら下記の記事をチェックしてみてくださいね。
かごめかごめの遊び方?
1.子供たちが和気あいあいと集まり、円を作って座ります。
2.その中で一人が「おに」となり、目を閉じて中央に立ちます。
3.おには目隠しをし、他の子供たちは手を取り合い、おにを中心に円を描きながら歩き始めます。
4.伝統的な「かごめかごめ」の歌が始まり、子供たちは歌いながらゆっくりとおにを囲むように回ります。
5.歌詞のメロディーに合わせて、子供たちは一体となって声を合わせます。
6.「後ろの正面だあれ」で歌が終わると、子供たちはその場でしゃがみ、静かな緊張感が流れます。
7.おには、この時、直感と聴覚を頼りに自分の後ろにいる子供を推理して名前を言います。
8.もし正解すれば、当てられた子供が新たなおにとなり、ゲームは続きます。間違えた場合は、おには再びチャンスを得るため、もう一度目を閉じます。
かごめかごめが3倍楽しくなるポイント!
おにが後ろの子供を当てる際には、いくつかのヒントを使っても楽しいでしょう。
例えば、子供たちが声を出すことで、おにはその声の持ち主を見つける手がかりにすることができます。
また、周りの子供たちの動きや空気感を感じ取ることで、正解に近づくことも可能です。
この遊びは参加者の数が多くなるほど、推理が難しくなります。子供たちの年齢や発想力に応じて、遊びのルールをアレンジしてみるのも一つの方法です。
まとめ:かごめかごめは歌ってはいけない…わけではないです
単なる子供の遊び歌と思われていた「かごめかごめ」には、多くの解釈が可能です。
上記で紹介してきた色々な説の解釈が結びつき、歌ってはいけないとされる都市伝説が生まれてきたんでしょうね。
しかし、これらはあくまで伝説であり、実際のところ歌詞に隠された意図を証明することはできません。
それでも、人々は不思議な魅力を感じ、話題にすることで、この童謡は今もなお色褪せることなく語り継がれています。