毎週末Jリーグの試合が熱く繰り広げられていますが、度々話題に上がるのが選手の年俸です。
Jリーグ史上最高額は、2021年ヴィッセル神戸の元スペイン代表イニエスタ選手で32億5000万円と言われていますが、スター選手ではない日本人選手の年俸は意外に安いと言われています。
それでは、具体的にJリーグの選手の平均年俸はいくらぐらいなのか、裏側の話も合わせて紹介をしていきます。
Jリーグの年俸ってなぜ安い?夢を持てない裏側の実情とは…
Jリーグの年俸ですが、一般的なサラリーマンからすると決して安いとは言えません。
J1リーグの平均年俸は3800万円前後であり、それだけで聞くととても安いとは思えませんね。
日本代表に選ばれるようなトップクラスの選手になると5000万円~1億円を超えるプレーヤーもいますし、海外移籍をすると年俸も跳ね上がります。
例えば、日本人Jリーガー年俸10位を見てみると、
・大迫勇也選手(ヴィッセル神戸):3億5000万円
・武藤嘉紀選手(ヴィッセル神戸):1億8000万円
・酒井高徳選手(ヴィッセル神戸):1億8000万円
・長友佑都選手(FC東京):1億5000万円
・山口蛍選手(ヴィッセル神戸):1億5000万円
・宇佐美貴史選手(ガンバ大阪):1億2500万円
・西川周作選手(浦和レッズ):1億2000万円
・酒井宏樹選手(浦和レッズ):1億2000万円
・家長昭博選手(川崎フロンターレ):1億2000万円
・香川真司選手(セレッソ大阪):1億1500万円
と言われています。
3位までをヴィッセル神戸の選手で独占しているので、ヴィッセル神戸は潤沢な資金があることがわかりますね。
そして、前日本代表選手が多いのも興味深いです。
ちなみに世界に目を向けてみると、サッカー選手で一番高い年俸はアルゼンチン代表のメッシが推定年俸155億円となっています。
しかし、このような話は一部のスター選手のみとなっています。
Jリーグ(J2、J3)の年俸は安いの!?
Jリーグの場合にはJ2、J3と下部リーグもあります。
J2になると、平均年俸は450万円ほど、J3になると平均年俸は350万円ほどになります。
こうなると普通のサラリーマンと比べても大した違いがなく、やはり年俸が安いと感じてしまいますよね。
そしてJリーグでは、年俸を決める契約では以下のような種類があります。
・A契約
A契約は年俸の上限がなく、下限が460万円と定められています。J1チームの選手はほとんどこのA契約で年俸が定められています。
・B契約
B契約は年俸の上限が460万円となっています。変動報酬などのオプションは自由につけられます。
・C契約
C契約はB契約と同じく年俸の上限が460万円です。但し、変動報酬は出場給と勝利給のみ設定ができます。
これらの契約は、1年目から3年目または所定出場時間を満たしていない選手が契約できます。
ですので、Jリーグの選手がこれらの契約に割り当てられます。せっかくJリーグに入れてもルーキーの頃は給料は高くないことがわかります。
また、チームの状況によっても年俸は大きく変わります。
J1であれば、注目度も高いですし、優勝賞金、分配金、放映権料、入場料など、様々なお金が入ってくるのでその分選手に還元をされます。
しかし、J2のような下部リーグに落ちてしまうと、それらが期待できなくなり、必然的に年俸が低くなってしまいます。
このようなことから、選手はチームの勝利、そして自らの生活のためにもJ2に降格することはなんとしても避けたいのですね。
サッカー選手はプロ野球のような夢が持てないの?
このようなサッカー選手の事情を知ってしまうと夢が持てないと思ってしまいますよね。
実際、J3の選手などはJリーグ所属のサッカー選手ですが、年俸が少なくアルバイトや副業をしているという人も多いです。
しかし、結局はどのスポーツも一緒ですしスポーツ選手の宿命とも考えられます。
リーグが降格して注目度が下れば年俸は下がってしまいます。それを防ぐためには試合に勝てば良いのです。
J3の選手でも自分の実力を高めることでチームを昇格させたり、J1に移籍をした人もいます。そうなると当然年俸も上がりますので、まさに成り上がりですね。
そして、上記のように海外トップリーグの選手になればその年俸もとんでもなくなります。
このようなことを考えると、サッカー選手が決して夢が持てないということはないと思います。
サッカーは野球と違って降格制を取っているためどうしても下を見ると夢がないように感じます。
ですが、それによってより選手が本気になって試合を臨めるというメリットもあります。
少なくとも選手達はサッカー選手として夢を持って試合に臨んでいるわけですから、私達ファンはそれを応援するしかないですね。
まとめ
Jリーグは、J1になると平均年俸は3800万円前後なので、我々一般サラリーマンからすると高いと思います。
しかし、J2、J3になると350~450万円と一気に下がってしまい、一般的なサラリーマンとそう変わらないぐらいの年俸になってしまいます。
ただし、これはプロスポーツ選手の宿命とも言えますし、自分の才能を信じて好きで飛び込んだ世界なので厳しいのは百も承知でしょう。
J1やトップクラスの選手になれば年俸は青天井です。そしてその選手になるためには自分で努力をして成り上がるしかありません。
そう考えるとJリーグは夢はあると思いますし、それによってより本気でチームや選手を応援することができますね。
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