いきなりですが、菖蒲湯に入ると、もしかしたらアレルギーが出るかもしれないということを、聞いたことがありませんか?!
実際、小生は重度のアレルギー持ちなので、色々と調べてみました。
端午の節句、子供の日では様々なイベントが行われますよね。鯉のぼりや、柏餅など、思い出深いものも多いと思いますが、その中でも古くから伝わるのが菖蒲湯です。
男性の場合は、自分が子供の頃に菖蒲湯に使った思い出もあるかもしれません。また男の子のお子様がいる場合は菖蒲湯をやりたいと考えている人も多いでしょう。
ここでは菖蒲湯でアレルギーが出るかについて、また、菖蒲湯の歴史について解説をしていきたいと思います。
菖蒲湯でアレルギーが出るのって本当?
菖蒲湯でアレルギーが出るというのは本当なのでしょうか?
結論から言えば、
現在までに限って言えば、菖蒲湯でひどいアレルギーが出たという事例はありません。
菖蒲湯に使う菖蒲にもアレルギーであったり毒性はないので、基本的には心配はないとされています。
ただ中には菖蒲湯に使っているとピリピリと肌が痺れるような感覚があるという人もいます。
これはアレルギーというよりは菖蒲湯の効果と考えて良いでしょう。
菖蒲湯は、湯治の一種です。
菖蒲にはアサロンやオイゲノールという成分が含まれています。
これらの成分は血行促進であったり、腰痛緩和やストレス解消効果があります。菖蒲湯に効果によって血行が促進されて、その結果ピリピリとした痺れを感じることもあります。
このように基本的には菖蒲湯でアレルギーは発生しないと考えられますが、菖蒲の成分が合わないという人も中にはいるでしょう。
ですので肌に合わないと感じたら菖蒲湯に入るのは止めて、シャワーで洗い流すようにしてください。
また肌が弱い赤ちゃんであったり、アトピーなどの持病を子どもが持っている場合は、皮膚に刺激を与えることになるので、注意するようにしましょう。
しっかりと気をつけた上で菖蒲湯を楽しんでくださいね。
また、一般的には菖蒲をお湯に浸からせることが知られていますが、ハチマキみたいに頭に巻くと頭が良くなるというのも有名ですね。
更には、妊婦さんがお腹を包み込むように巻くと、丈夫で健康な子どもが生まれてくるとも言い伝えられています。
いつでも菖蒲湯気分を味わい人には薬用入浴剤もおすすめです。仕事で疲れ切った体を癒す、肩こりだったり腰痛やリウマチ、冷え症の人には人気がある商品です。
小さい頃、父親と一緒に菖蒲湯に入ったことを思い出すなぁ。
あの頃は全く意味がわからなかったけど、ちゃんと理由があったんですね。
菖蒲湯はどれくらいの歴史があるの?
菖蒲湯ですが、どのくらいの歴史があるのでしょうか?
実は、菖蒲湯の歴史はかなり長いです。
もともと端午の節句自体が古代中国で行われていた行事です。古代中国では雨季に入る前に5月には厄災が増えると考えられており、その厄払いとして端午の節句が行われていました。
その際に使われていたのが菖蒲です。
菖蒲はその強い香りから魔除けの効果があるとされており、菖蒲湯以外にもお酒に浸けて飲むということもありました。
その後平安時代の頃に菖蒲湯を含めて端午の節句が日本に伝わりました。この頃は宮内行われる魔除けの行事として、菖蒲湯に入ったり菖蒲を身につけるなどのことがされていたようです。
今のような端午の節句が男の子の成長を祈るという日になったのは鎌倉時代の頃です。
鎌倉時代では武士が力をつけていた時代であり、男の子の成長を強く願うという風習がありました。
その中で魔除けの行事である端午の節句が、男の子の健康と成長を祈る行事へと浸透をして行きました。
また、菖蒲に関しても菖蒲は、「勝負」「尚武」などと言い換えられることから、より端午の節句中でも重要視されるようになり、それが今でも菖蒲湯として残っています。
菖蒲湯に関する説は諸説ありますが、戦国時代の宮廷生活のことを記した「御湯殿上日記」では、5月5日に菖蒲湯に入ったという正確な記録が残っています。
このことにより、少なくとも戦国時代には今と同じように端午の節句で菖蒲湯に入っていたのですね。
まとめ
菖蒲湯ですが、菖蒲湯に入ってアレルギーを起こすということは考えにくいです。ただ菖蒲の成分には血行促進、腰痛緩和などの効果があります。
この効果の中で肌がピリピリと痺れるように感じることはあるかもしれません。菖蒲に成分が合わない人もいますから、その場合は菖蒲湯に入るのを止めて、シャワーで洗い流すようにしてください。
また、菖蒲湯の歴史は古く、その起源は古代中国にまで遡ります。ぜひ伝統的な行事である菖蒲湯を、端午の節句では楽しんでくださいね。
今年は久しぶりに菖蒲湯入ってみようかなぁ。