七五三縄(しめなわ)ってどんな由来があるのでしょうか?
よく神社の鳥居や神様がまつられている本殿の入口などに、飾られているものですね。
でもイマイチ、七五三縄って何なのか、どんな由来があるのか分からないもの…。
そこで今回は、七五三縄の由来や、本当に七五三と関係があるのかどうかを詳しく紹介していきます。
お子さんに七五三縄って何か聞かれた時も、すぐに答えられるようにしておきましょうね。
七五三縄の由来は?子供に聞かれても良いように覚えておこう
七五三縄は注連縄とも表記することがありますが、一般的に『七五三縄』とは、横に飾り付けた時に、右から7本、5本、3本の藁(わら)の束が下がっているものを指します。
藁が下がっていない場合は、『注連縄』と表記することが多いんですよ。
そんな七五三縄ですが、由来としては日本神話で、アマテラスオオミカミが天岩戸(あまのいわと)という、いわゆる岩穴に二度と隠れないようにするために縛った縄のこと。
この時、天岩戸の出入り口の岩を七五三縄で縛って通れないようにしたのは、フトタマノミコトという神様なのです。
また七五三縄って、神様がいるべき神聖な場所の入口に目印として飾り付けるものでもあるんですよ。
天照大御神も天岩戸を七五三縄で締められ閉じられたため、天岩戸は聖域ではなくなり、神である自分の領域ではないと理解し、再度隠れてしまうということはなくなりました。
要するに七五三縄って、神様がいなければいけない場所や神様が住むとされる聖域を守ったり維持するのに張る結界のようなものなのです。
よく神社には「七五三縄が飾られているため悪いものが入ってこない」という話を耳にしますね!
七五三縄も注連縄と同じで、神様がいらっしゃる場所だったり、神様が治める場所を表したり、目印とする意味や由来を持ちます。
ということでもし子供に『七五三縄って何?』と聞かれたら、
『藁の束が下がった大きな縄のことで、神様がいるべき場所を表す、結界の目印みたいなものなんだよ』と教えてあげましょう。
また由来を聞かれた時も、
『昔、太陽の女神様が岩穴にもう二度と隠れてしまわないように、他の神様が岩穴の出入り口を塞いだため、女神様は自分のいるべき場所が分かるようになったんだよ』と伝えること。
要するに七五三縄は、神様がいるべき場所や神聖な場所の目印、というように教えてあげると、子供も理解してくれるでしょう。
確かに七五三縄とか、日本神話のことって、日本人でもあまりよく知らないことがありますね…。
小生は学生時代、日本の文化や宗教に興味があったので、多少は日本神話のことも知っていましたが、それもやっぱり日本神話の専門書を読んだからです。
興味がない人は日本神話のことや、七五三縄の由来とかも全く知らない可能性もあるので、もし日本神話や日本の神様に興味が湧いたのでしたら、これを機に調べてみても良いでしょう。
何かの行事の時や神社に行った時も、日本神話のことを知っていると子供に聞かれた時に、すぐ答えられるようになりますよ。
七五三縄って行事の七五三と関係がある?それとも関係ないの?
七五三縄と表記するからにはやっぱり、子供の成長を祝ったり健やかな成長を願う七五三とは、関係がありそうですね。
でも実際は七五三縄って、7本、5本、3本の藁の束が下がっている、
ということが名前の由来でもあるため、行事の七五三とは、
直接的な関わりなどはないのですよ。
でも神道など日本の文化や風習では、七、五、三など割り切れない数字、つまり奇数にすることにより、神聖なものを意味したり、悪しき存在から身を守るという考えを持っていました。
割り切れる数字である偶数って『割れる』とか『別れる』など、あまり良くない数字とされているのですよね。
特に4は『死』を連想させるため、避けられている数字です。
七五三縄も、奇数という割り切れないため良い意味を持つ数字である、7本と5本と3本の束を下げているのです。
子供の成長を願ったりお祝いする七五三も、奇数という縁起の良い数字であるから、お祝いやお参りをする、という風習がありますね。
七五三縄と行事の七五三は、直接的な関係こそないけれど「奇数が絡んでいる」という点では共通しています。
それくらい神道や日本の文化や風習では、7や5や3って縁起が良いとされているんですね。
もし、子供に七五三縄って七五三のお祝いと関係あるのか聞かれたのでしたら、
『7と5と3は縁起の良い数字だから、神様の結界とか、子供のお祝いに使われているんだよ!!』と教えましょう。
七五三縄も七五三も、全くの無関係ではありませんが、強いていうなら縁起の良い数字が関わっている、ということになります。
日本人としてはやっぱり、神社や日本独自の行事や風習のことって知っておきたいものですね。
知っておくと結構面白いし、物知りになれますよ!
子供にも日本の文化を正しく教えられるので、子供からも「物知りなんだね!!」と喜んでもらえるようになるでしょう。
まとめ
七五三縄の由来は、7本と5本と3本の藁の束が下がっていることと、日本神話で天岩戸の出入り口を塞ぎ、アマテラスオオミカミが神域にちゃんといるように理解させたこと。
注連縄と同じく、七五三縄も神様の神聖な空間や領域を表すものなので、子供にはぜひ神様がいる場所の目印と教えましょうね。
また七五三縄は下がっている束の数が7本と5本と3本であり、奇数は縁起の良い数字とされています。
行事の七五三も縁起の良い数字の年齢だからお祝いする意味もあるので、関わっている数字が同じ、ということを説明していくと良いですね。
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