スクールウォーズ第19話『友よ安らかに眠れ』のあらすじです。
・・・・・、え?!
タイトルが『友よ安らかに眠れ』って?
イソップに続いて誰かが?!
はい。また涙無くして見れない回となっております。
スクールウォーズ第19話のあらすじ:友よ安らかに眠れ
川浜高校ラグビー部のオアシスであり、森田の実家である『新楽』で、和歌山に旅立つ山崎の送迎会が行われた。
プレゼントは要らないという山崎に、大木は、和歌山に出発するまでは山崎の願い事、頼み事は何でも聞いてあげようじゃないかと提案する。
まず一つ目の願い事は、「みんなと一緒にラグビーをしてみたい「ということだった。
その場にいた圭子が、以前から山崎はラグビーをしてみたいと言っていたと。
翌日、加代、圭子をはじめとするマネージャー全員含めてみんなでラグビーをプレーした。
山崎は「もっと早く言っておけばよかったなぁ」と満足気に微笑む。
練習後、山崎が部室で練習日報を付けていたところに賢治が入ってくる。
賢治は、雨の日も風の日も毎日欠かさずに練習日報を書き続けてきた山崎に感謝した。
翌日の練習中、グラウンドに名村直が現れた。以前、山崎にプロポーズをしていた名村は、加代に返事を聞きに来たのであった。
名村は、お互いまだ半人前だけど助け合って生きていこうと言う。
加代は、お互い半人前通しだと、馴れ合いになってしまって良くないと言い、結局、それを理由にプロポーズを断る。
名村は「じゃあお互い一人前になった時は、俺を結婚する候補の一人として考えておいてくれよな」と、潔く引き下がる。
そして、名村はお別れに1曲歌うよといい、山崎は新楽でラグビー部のみんなに歌ってもらった『惜別の唄』をリクエストした。
【『惜別の唄』とは?!】
作詞:島崎藤村
作曲:藤江英輔
歌は、小林旭が歌っているものが有名。あとは、ちあきなおみ。
名村のギター演奏で、惜別の唄を歌い、遠くの賢治を見つめて涙ぐむ山崎。
そこに大木が走ってくる。
大木がお前の顔を見るとムカつく、今すぐ帰れと言う。
名村は、ギターを片付けるふりをして大木を殴る。
以前、大木に殴られたお返しというわけだ。
殴りあう大木と名村は、大木が名村のギターを振り回して壊してしまい、更にケンカはヒートアップ。
賢治が止めに入り、岩佐校長が落ち着かせる。
賢治は、大木と名村を部室に連れて行き話を聞く。その場には、森田、圭子、山崎も同席していた。
大木はなぜ名村を憎むのか、その理由を話しだした。
大木「8年前、親父は小さな雑貨屋をやっていた。家の前には原っぱがあって、俺はいつもそこで遊んでた。そんなある日だ。それは私鉄の駅を造って、その辺りをターミナルにするための調査だった。後でわかったんだが、名村財閥の会長、名村謙三の命令だった。」
「まもなく原っぱは潰され、どでかいスーパーができた。目と鼻の先にそんなものをぶっ建てられたんじゃあ、俺の親父の店はひとたまりもなかった。俺が許せないのは、名村の手先がそんな親父の足元を見て、うちの土地を徹底的に買い叩きやがったことだ。そんなはした金じゃあ別の商売を始めることもできず、親父は酒浸りになり、クビをくくって死んだ。そのために、貧乏のどん底に叩き込まれた俺がどんな思いを!いや、俺のことはいい。お袋がどんな苦労をなめてきたと思う?!何もかもこいつの親父のせいなんだ!!」
名村「大木。俺もお前の親父さんを気の毒だと思う。だがな、俺にどうしようがあるよ?」
大木「そりゃあお前は直接関係ねえ。だけどな、頭ではわかってても、てめーが仇の名村のせがれだと思うと、俺の心臓が納得しねーんだよ!!」
二度とここに来るなと言う大木だが、名村は兄が妹に会いに来て何が悪いと言う。
大木「てめーに俺の気持ちがわかんねーよ!!」
胸倉をつかみあい揉める大木と名村の間に入って止めたのは山崎であった。
山崎「わかるわ!よくわかるわ!貧乏の苦しさ、親のいなかった辛さ、大木くんとこと同じだもの。だから大木くんと直さんが仲良くしてくれとは言わないわ。だけど殴り合いだけはやめてほしいの。直さんも、ね!お願い!!」
賢治は大木に「お前、この前何て言ったんだ?!山崎がしてほしいことは何でもしてやる、そう言ったんじゃなかったのか?!山崎のささやかな願いをなぜ聞いてやれんのだ?!」
大木「わかった。先生、俺と名村を二人っきりにしてくれ。腹をぶち割って話ししてみたいだけだ。男同士サシでな。」
そう言って、大木は名村以外を外に出して名村と話をする。
大木「先生が何と言おうと、てめーとは血を見ない限りおさまられねぇ。タイマン受けるだろうな?」
名村「あぁ。そんなもんでお前の恨みとやらが水に流せるんならな。」
心配になって様子を伺いに来たマネージャー杉本と西村が窓越しにこの会話を聞いてしまう。
大木は、絶対に誰にも言うなと釘をさす。
そして、中に入ってきた賢治には仲直りをしたと言い、名村と握手を交わす。不敵な笑みを浮かべながら・・・。
翌日、大木は授業を抜け出して、約束した河原へ向かう。
同時刻、山崎は大阪行きの新幹線に乗り込もうとしていた。
しかし、昨日自分も参加した練習の日報を書き忘れたことを思い出し、部室に急いで戻る。
部室で練習日報を書いている山崎、そして、部室の入口前で言い争う杉本と西村。
西村「さっき、なんであたいが先生に言おうとしたら止めたんだよ。名村直はともかく、大木の兄貴にもしものことがあったらあんたのせいだからね!!」
杉本「今頃ガーガー言っても遅いよ。とっくに血を見ちゃってるよ、あの2人!」
ビンタしあう西村と杉本。
「今の話は本当なの?!」それを聞いた山崎は部室から飛び出してくる。
加代は西村と杉本から大木と名村がタイマン勝負をしている場所を聞き出して、急いで向かう。
一刻でも早く殴り合いを止めたい山崎は、車が行き交う道路を無理に渡ろうとする。
そして・・・、
山崎は車にはねられてしまい、ハイヒールが宙を舞う・・・。
ようやく、タイマンしている河原に到着したは賢治は必死に2人を止める。
そこへ、大三郎がバイクで駆けつけてきた。
山崎の事故を告げに来たのであった。
賢治らは、山崎が運ばれた病院に駆けつける。
輸血は続いているが、AB型の血が足りないと言う。
賢治らは血液型の合う人間は採血をしたが、それでも足りない。
そして大木は、昔の不良仲間を引き連れてきた。
不良娘「でもさぁ~、あたいたちのワルの血でもいいの~?」
賢治「赤い血に悪も善もありゃしない!みんな、ありがとう!!」
多くの人々の助けや努力もあって、山崎はその日の夜に意識を取り戻した。
喜ぶラグビー部員たち、そして思わず大木と名村も手を握るがふと我に返り、またいがみ合う。
そして、山崎は賢治に必死に謝る。
「ご迷惑かけてすいません・・・」
そう言って目を閉じる山崎だったが、容態が急変してしまった。
急性の肝臓障害を併発してしまい、山崎は再び意識不明となり、みんなが見守る中、ついに息を引き取ってしまう・・・。
後日、山崎の葬儀が行われたが、大木と名村は依然として一触即発の状態であった。
川浜高校ラグビー部廃部の危機は未だ続いていたので、賢治は山崎の死を悲しんでばかりいられなかった。
賢治は、山崎が書き続けてきた練習日報を読み上げた。
109対0で相模一高に大敗した試合のこと。
遠征で東都体育大学と練習試合したこと。
日々の練習のこと。
山崎は、賢治が気付かないことまで、こと細かに記していた。
そして、この日報を書いた山崎がもういないと思うと、もう読む気力がありませんと泣く賢治。
しかし、賢治はあるページに目を止める。
山崎が最後に書いた日報である。
山崎はこの日報を書くためだけに、新幹線に乗らず戻ってきたのであった。
「先生、皆さん、私がただ一つ心残りなことは、このノートにたった4つの文字を書けなかったことです。それは「花園出場」の4文字です。今の部の状態は、大木くんと直さんが争いを起こせば、花園出場どころか廃部が目に見えている状態にあります。大木くん、直さん。あなた方は2人とも私には良い人です。あなた方は本当に敵同士なのでしょうか?お互いの立場に立って考えてみてください。本当の敵はもっと巨大な世の中の悪なのだと私は思います。戦うのなら、その敵と戦ってください。みんなが血と汗と涙で育て上げたラグビー部の芽を摘まないでください。これが私の最後のお願いです。」
たったこれだけのことを書くためだけに戻ってきた山崎の思いを踏みにじってしまったと、大木は山崎の棺の前で泣き崩れた。
山崎に泣きながら謝り、自分を責めて許しを請う大木。
そして、名村も大木の隣で自分がつまらない意地で大木と張り合わなければ良かったと土下座する。
山崎の気持ちを生かしたかったら、もう2度と争いごとはしないでくれと大木と名村を説得する賢治。
大木と名村は和解した。
山崎の尊い命と引き替えに川浜高校ラグビー部は廃部という危機を乗り越えた。
そして、山崎の意思を継いで、願いを叶えて、日報に「花園出場」を書くことを誓ってべく、猛練習をスタートした。
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まさかの・・・、山崎の死でした。
誰が予想できたでしょうか?
大人の事情だったのか、山崎加代役の岩崎良美さんは当時売れっ子だったので、もうスクールウォーズだけにスケジュールを縛られることができなくなったのか、
大映ドラマにありがちな台本通りの流れなのかはわかりません。
でもやっぱり・・・、わかってても泣けちゃうところがスクールウォーズの凄さなんですよね。
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