スクールウォーズは大映テレビが誇る伝説のスポ根ドラマです。言うまでもないですが、小生の人生のバイブルでもあります。
1984年にTBS系列で放送されたスクールウォーズは、不良たちが無茶をする荒廃した学校が、ある教師がきっかけでラグビーで全国制覇をするまでの奇跡を描いた物語です。
今回の記事でスポットを当てるのが、スクールウォーズを語るには外せないキャラ『イソップ』について様々な角度からお伝えします。
・イソップってドラマではどんな生徒だった?
・そもそもイソップって実在したの?
・イソップ役に俳優さんは今なにやってるの?
知ってる人はおさらいして頂き、知らない人はこの記事を見れば「スクールウォーズが見たくなった!!」と思えるはずです。
それではイソップについて解説していきます。
イソップって実在した人物なの!?【スクールウォーズで外せないキャラ】
スクールウォーズは、山下真司さんが演じる教師『滝沢賢治』、小沢仁志さん演じる少年院帰りの番長『水原亮』、松村雄基さん演じる川浜一のワル『大木大助』ら、とても強烈なキャラがいて人気が爆発したドラマです。
そして、『水原亮』や『大木大助』のようなケンカが得意なキャラとは真逆のひ弱なキャラが、高野浩和さん演じる『イソップ(奥寺浩)』なんですね。
そして、イソップは実在したのか?イソップのモデルがいたのか気になるところですが、結論から言うと「います」。
イソップのモデルになった方は、『奥井浩』さんです。スクールウォーズでは奥寺浩でしたので、一文字違いだったんですね。
奥井浩さんは、昭和52年に京都の伏見工業高校に入学されました。川浜高校のモデルは伏見工業だったのは、ラグビーファンならお馴染み、そしてスクールウォーズファンなら当然知っていますよね。
スクールウォーズでは、体が細く痩せたキリギリスだという事で奥寺浩が中学時代に「イソップ」とあだ名を付けられました。イソップ自身は別に嫌でもなく逆に気に入っている感じでした。
実際には、モデルになった奥井浩さんは小人症を患い、あだ名は『フーロー』と呼ばれていました。
なぜ『フーロー』と呼ばれていたかというと、ラグビー元フランス代表の『ジャック・フーリー』が由来だそうです。
ドラマでは、イソップは脳腫瘍で死んでしまいましたが、モデルの奥井浩さんも昭和52年8月にイソップと同じく脳腫瘍で亡くなられました。ここは忠実に再現されていたのですね。
きっと伏見工業ラグビー部の皆様をはじめ、奥井浩さんの関係者は、とてつもない想いでスクールウォーズを見ていたのではないでしょうか。
当時、スクールウォーズをリアルタイムで見ていた小生は、小学生でしたが、ドラマとはわかっていてもイソップの死のシーンは、ボロボロ泣いていました。
というか、中学時代でも高校時代でも再放送を見ては泣き、DVDを買って何度も見てはイソップの死で泣いていました。
今見ても色褪せない、熱い思いが込み上がってくるドラマなので、まだ見ていない方はぜひスクールウォーズを見てほしいです。
スクールウォーズでのイソップはどんな人!?
スクールウォーズでのイソップは、体がひ弱なこともあり、中学時代では先生からも白い目で見られる生徒でした。
先生からも生徒からも白い目で見られるイソップに、どこか自分と同じ省かれモノと思った川浜一のワル大木大助がイソップと仲が良かったのは唯一無二の親友だったからです。
大木大助に群がる不良たちは、ただケンカが強い大木に媚びるようにしてただけでした。
しかし、イソップは違いました。大木を1人の男として、自分と対等に扱っていました。大木もそれがわかっていたのでイソップを親友だと思っていたのでしょう。
イソップは脳腫瘍で倒れた後、入院した病院で、川浜高校のユニフォームをデザインしました。
毎朝昇る太陽を見て思いついた川浜高校のジャージの左胸に記された『ライジングサン』は今見ても、「あのワッペン欲しい」と思っちゃいます(笑)
イソップの登場は初登場の第7話から亡くなってしまう第13話までです。
これは小生の記憶によるものですが、元々スクールウォーズは13話ぐらいで終わる予定だったと言われていました。
しかし、放送開始からあれよあれよと反響を呼び、イソップや大木大助の人気爆発もあって、結局26話放送されたそうです。
(違っていたらスイマセン。どなたかご存知の方がいれば正しい情報を教えてください。)
そして、自分が近いうちに「死」を迎えることを知ったイソップは、川浜高校ラグビー部マネージャーの山崎加代(演:岩崎良美さん)に告白します。
とても切ないシーンでした。山崎加代は、実ることのない滝沢先生の恋をしていました。(恋というよりは憧れのようなもの)
山崎加代はイソップの告白を断りますが、あとでなぜ自分に告白したのかを山崎加代は知ります。
「自分が死ぬことを知って・・・、私に告白したんだわ」
心の中で山崎加代はイソップの思いを知りました。
うぅ、今思い出しただけでも泣けてきそうです。。。
イソップを演じたあの人は今!?【スクールウォーズで外せない俳優は誰!?】
先に言っちゃってましたが改めて。
イソップを演じた俳優さんは『高野浩和』さんです。
スクールウォーズに出演されていた俳優さんは、山下真司さん、小沢仁志さん、松村雄基さん、伊藤かずえさんなどがいらっしゃいます。
そして、既に引退された森田光男を演じた宮田恭男さんも有名ですが、高野浩和さんも、たまにテレビの企画で出演されていました。
「あの人は今!?」系の番組ですね。
高野浩和さんがイソップを演じていた時は当時17歳でした。
スクールウォーズ終了後、『イソップ物語』という曲を出して歌手デビューされていました。
スクールウォーズ通の小生でしたが、当時はその情報は知りませんでした。まだまだアマちゃんですね・・・。
スクールウォーズ人気に便乗してレコードを出された高野浩和さんですが、売上の方は・・・、全く売れず、ご本人さんものちの番組で苦笑いされてました。
芸能界引退後は、アートネイチャーに就職されて、今もなおご活躍されているそうです。
スクールウォーズが取り上げる番組で久しぶりに高野浩和さんを見ましたが、イソップを演じていた頃はおそらく50kg無さそうでした。
しかし今は、かなりガッチリ(ムッチリ、ふっくら(笑))されていて、山下真司さんに「お前、だいぶラグビー体型になったなぁ!!」とツッコまれていました。
見た感じ軽く70kgオーバーしていると思います。
そしてですね、以前『スクールウォーズ同窓会』という番組の企画で発覚したんですが、高野浩和さんは既にご結婚されています。
ちなみに、奥さんは高野浩和さんの16も歳下とのこと。そしてなんとあの方が高野浩和さんの結婚式場に現れたんです!!
「風は~ひとり~で吹いて~いる~」
そう口ずさんでいたかはわかりませんが(笑)、大木大助こと松村雄基さんが祝辞を・・・。
もうね、スクールウォーズファンにとって涙モノ、鳥肌モノでした。松村雄基さんは当時のロケのことを思い出して、スクールウォーズで刻み込んだステキな言葉をイソップこと高野浩和さんに贈りました。
「相手を信じ、待ち、許す」
もうね、大木先輩、松村雄基さんには痺れます。歳とってもなお男前、こんな男になりたいですよ。
まとめ
イソップを演じていた高野浩和さんの今、そしてイソップのモデルとなった奥井浩さんについて紹介させて頂きました。
この記事を書いているだけで、熱い気持ちが蘇ってきました。ついこの前、CSチャンネルでスクールウォーズが再放送されていました。
凄いですよね、37年経っても再放送されるなんて。この記事をきっかけに、まだスクールウォーズを見ていない人はぜひ一度見て頂きたいです。
1度見たことある人も、おさらいの意味でもう一度スクールウォーズを見直してみてください。
1回目で気付かなかったことなどが見えてくるかもしれませんよ。小生も今年中にもう1回見ようかなと思ってます。最後までご覧頂きありがとうございました。
【関連記事】
イソップというキャラも好きですが、個人的には川浜高校ラグビー部キャプテン森田光男も外せないですよ。
モデルとなった宮田恭男さんについても調べましたので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。