キャッシュレス化がすすみ、ICカードの登場で鉄道やバスの切符を券売機で買う必要がなくなりました。
しかも、現在ではモバイル版アプリをスマホにいれておけば、そのICカードですら持ち歩く必要がなく、まさに財布いらず。
その一つがPASMOですが、本人が亡くなったら払い戻しは可能なのか?その方法は?をまとめてみました。
PASMOの払い戻しで本人死亡のときってどうするのか?
本人が亡くなったときの払い戻しは可能なのでしょうか?
結論から言うと「可能ではある」のですが話が少し複雑なので説明していきますね。
記名PASMO、PASMO定期券(一体型PASMO除く)払い戻しは基本、記名人本人がPASMOエリアの駅やバス窓口等に、不要となったPASMOと記名人本人の公的証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)持参します。
PASMOの種類に応じた払い戻し金額が返還されます。それぞれ手数料が引かれるのでホームページで確認しましょう。
※PASMO定期券の払い戻しはその定期券を購入した事業者に申し出ます。
PASMOのホームページによると、やむを得ない事情により、記名人本人から委任を受けた代理人であれば、本人でなくても手続きは可能とのことです。
手続き内容によっては記名人本人の公的証明書等に加え、代理人の公的証明書や委任状が必要です。
しかし、PASMOを持っている本人が亡くなってしまっていては、委任自体ができませんし、もちろん委任状の作成は不可能です。
一体型PASMOは除くと記載があるので、この辺も直接問い合わせをした方が良さそうですね。
モバイルPASMO・Apple Payの払い戻し
ホームページに代理人により退会・払い戻し手続きが必要、と記載されてあります。
その手続きとは、以下の(1)(2)の手順で行います。
(1)
会員本人の死亡を証明する公的機関発行書類1点(死亡診断書、死亡届記載事項証明書など。写し可。)、代理人の本人確認書類1点(運転免許証、写真付きのマイナンバーカード、パスポートなど。写し可。代理人の連絡先電話番号を記入すること。)を
〒983-8589 モバイルPASMOサポートセンター宛(住所記載は不要です)に
切手を貼付して郵送します。
(2)郵送後、会員専用退会・払い戻しフォームより申請します。返金先となる金融機関口座の口座名義人は代理人となります。
※会員専用退会・払い戻しフォームに申請する前に必ず(1)の書類を郵送する必要があります。
カードタイプのPASMOより、モバイル版のほうが簡単そうな印象ですね。
そもそもPASMOとは?利用出来る地域は?
以前の小生もそうですが、PASMOなどの交通機関系のICカードに無縁な生活をしている人がいますので一応説明させていただきますね。
「知らない人がいるの!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、小生が昔住んでいた田舎ではバスや電車が1時間に1本程度しか来ない(あるいは数時間に1本ということも)ことが多く、免許保有者1人につき車1台という生活環境が普通なのです。
少々脱線しましたが、PASMOとは、鉄道やバスの切符の代わりになるICカードです。
電子マネー加盟店(全国展開している大手コンビニなど)で電子マネーとしても利用できます。
スマホにカード情報を移行すれば、カードを持ち歩く必要はありません。
PASMOの種類
・PASMO定期券(定期券として利用できる記名PASMO。基本大人料金だが、小児料金で利用できるPASMO定期券あり。)
・記名PASMO(記名人だけが利用できる。小児運賃で利用できる小児用あり。)
・PASMO(誰でも利用可能。個人情報を登録すれば記名PASMOに変更可能)
・一体型PASMO(クレジットカードとPASMOが1枚になったカード)、
・モバイル版(iPhoneで手持ちのPASMOを移行/iPhoneだけで無記名PASMOを新規
発行可能。Android版でも利用可能。ホームページにて対応機種を確認できます。)
PASMOが使える地域
首都圏をはじめ、Suica、Kitaca、ICOCA、PiTaPa、TOICA、manaca、はやかけん、nimoca、SUGOCAのうち、どれか1枚もっていればPASMO・Suicaエリアで利用可能です。
また、PASMOは全国展開をしているコンビニなどもで電子マネーとしても利用出来ます。
車社会で普段電車やバスを使わない田舎暮らしでも、仕事やプライベートで大都市に行く際に作っても損はありません。
都市部で電車やバス利用時にPASMOを使い、地元に戻ったら残金をコンビニ等で消費するというスタイルおすすめです。
ですので、小生も以前はPASMOではありませんが、交通機関系ICカードを作って、そのような使い方をしました。
まとめ
PASOMOの払い戻しは、PASMO所有者である本人死亡の場合は代理人の公的証明書や委任状が必要です。
しかし、ご家族の方が最寄り駅の窓口で確認されることをおすすめします。
身内が亡くなった場合、通夜や葬式の準備など、悲しむ間もないくらい忙しいでしょう。
財布にカードタイプのPASMOがあれば、解約することも考えつくかもしれませんが、モバイル版だと気づき辛いかもしれません。
しかも遺族がスマホの扱いが苦手だとスマホの操作もやっとでしょうから、老若男女を問わず、紙媒体にメモしていたほうがいいのかな、と思います。
【関連記事】
PASMOの印字が薄くなった場合の対処法はご存じでしょうか?
こちらの記事で解説していますので、ぜひ合わせてお読みくださいね。