重曹は掃除や食品など様々な場面で使うことができます。一家に一つあると言われるほど、重曹は私たちの生活に役に立っています。
掃除用の重曹はドラッグストアや100円ショップにも売られているので、気軽に手に入れることができます。
しかし、考えてみれば同じ重曹、食用や掃除用は何が違うのでしょうか?
例えば掃除用の重曹を食品にも使うことができるのでしょうか?
・掃除用の重曹って食べてもいいの?
・そもそも重曹って使い分けしないといけないの?
本記事では、そんな疑問に答えつつ重曹の食用と掃除用の違いについて解説をしていきます。
重曹の食用って掃除用とどう違うの!?
まずは、タイトル通り、食用と掃除用でのそれぞれの重曹の使い方について説明しましす。
食用の重曹は、ベーキングパウダーの原料として使われています。重曹は加熱をすることで二酸化炭素が発生します。
その結果生地を膨らませることができるので、料理に使われるというわけですね。この重曹は化学式名でいうと『炭酸水素ナトリウム』であり、加熱による反応は中学生の理科の実験でやったかもしれません。
カルメ焼きを作る際に使うのもこの重曹です。実は、小生も家庭科の授業でカルメ焼きを作りました。
見事、失敗しました。この時点で、小生は料理に向いていないんだなと確信しました・・・(^^;)
そして重曹には、皆さんご存知の通り、除菌殺菌効果もあるので掃除にも利用をすることができます。
特に、重曹が役に立つのが油汚れですね。キッチンまわりの油汚れを取るのに重曹を使ったことがある方は多いと思います。
しかし、「なんで?」って突っこんで考えたことはあまりないのでは?
はい。いきます。重曹はアルカリ性の物質であり、油汚れの酸性の汚れに強いです。なのでキッチン周りなどの酸性の汚れに対して粉末の重曹を水に溶かして拭くことで、油汚れを落とす効果があります。
またそれ以外にも不織布に入れて乾燥剤として使えたり、服の除菌スプレー代わりに使えたりと様々な用途があります。
SNSでも服の臭いが消えると言って使っている人もいますからね。小生は下駄箱にも重曹を使っています。
オタクども、マジ騙されたと思って100均で重曹買ってこい。
— ゴン@勇者部 (@ggxx_faust) August 3, 2019
洗濯するときに洗剤と一緒に溶かせば、服の臭さが無くなる。
柔軟剤で匂いを足したりするな。
体洗う時にボディソープに混ぜれば体臭消える。
靴にひとつまみ入れれば足も臭わない。
お手軽なスプレータイプもあるから! pic.twitter.com/JT7yJKSTND
入浴にも重曹を使うことができますし、ボディーソープに混ぜて使うとお肌のツルツル効果もあるみたいですよー。
重曹は、体洗うときにソープと混ぜて使うと、角質取ってくれるのでお肌がつるつるで柔らかくなるから、掃除道具と言うより美容用品。
— JJ (@Michael_wing) October 11, 2018
結局、重曹は食用と掃除用とで兼用できるの?
いやー、本当に重曹って便利ですよね。それでは、そんな便利で万能な重曹は食用、掃除用として兼用できるのでしょうか?
結論から言えば、兼用はできません。
お店で売られている重曹ですが、食用の物の方が掃除用に比べて金額が高く販売されています。その理由としては、食用の重曹の方が不純物が少ない重曹になっているからです。
食用としての安全基準を満たしており、人が食べても問題がないように品質管理もされています。そのような背景から食品用の重曹の方が値段が高くなっています。
一方掃除用の重曹ですが、こちらは重曹以外にも不純物が入っています。そして重曹としての粒子も荒く、いわゆる工業用の重曹となっています。
とはいえ、掃除として使うことには全く問題はありません。掃除用の重曹の中には研磨剤を入れることによって、より掃除がしやすくしているものもあります。
そのような重曹は掃除には向いていますが、食品としてはやはり不安ですね。掃除用の重曹ですが、このよう理由から食品に使うことができません。
しかしそれでも重曹自体は人体には無害なことは変わりませんので、洗剤よりはよっぽど人体に影響は少ないです。
それでも、もし誤って掃除用の重曹を食品用の重曹として大量に使って食べてしまった場合には、すぐに医療機関に受診をしてください。
重曹はその他にも薬用というのがあります。この薬用の重曹は食品の重曹以上に高純度の重曹となっています。
こちらの重曹は医薬品としてはもちろんのこと、食品、そして掃除などの用途にも使うことができます。
ただその分高価ですので、普通に用途ごとに重曹を買った方がお得ですね。重曹自体はコストパフォーマンスの高いアイテムです。ぜひうまく重曹を使い分けるようにしてくださいね。
まとめ
重曹は食用としてはベーキングパウダーの原料、そして掃除用では油汚れや除菌殺菌スプレーなど様々な用途で使うことができます。そしてそんな重曹ですが、食用と掃除用で違いはあります。
食用の場合は不純物が少ない重曹であり、掃除用は不純物の割合が多くなっています。ですので掃除用の重曹は食用には代用できません。
重曹の種類としては他にも薬用の重曹などもあります。ぜひ重曹をうまく使って、料理にも掃除も活用するようにしてくださいね。