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地震の縦揺れと横揺れの違いとは!?【万が一のために知っておくべきこと】

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地震の縦揺れと横揺れの違いとは!?【万が一のために知っておくべきこと】


地震大国と言われる日本ですが、つい最近も久しぶりに関東を中心に大きな地震が来てビックリしました。

そういえば地震て、床が縦に揺れたり横に揺れたりすると言われますが本当に怖いですよね。

この縦揺れと横揺れの違いって何だろうと思ったことありませんか?
そこで今回は自身の縦揺れと横揺れの違いにつてご紹介していきます。知っておくべきことも説明していますので最後までご覧ください。

地震の縦揺れと横揺れの違い

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地震には『縦揺れ』と『横揺れ』があります。言葉自体知ってはいるものの、詳しく教えてと聞かれた時にあたふたしないよう、この機会に覚えておきましょうね。

この縦揺れと横揺れの違いは非常に単純で、

自分が立っている位置での地震が上下に感じれば『縦揺れ』
水平に感じれば『横揺れ』
です。

そのまんまでしたか・・・?
それではもう少し深堀りしていきましょう。一般的には先に小さな縦揺れが起きてその後大きな横揺れがくると言われています。

しかし地震が発生するのは地球の岩盤がずれるから。一つの地震で二度の揺れが発生するのは不思議ですよね。

なぜ『縦揺れ』と『横揺れ』があるのでしょうか。地震が起きると縦の波と横の波の両方発生します。

縦の波と横の波をそれぞれP波とS波と呼び

P波は『速くて短い縦揺れ』
S波は『遅くて長い横揺れ』
です。

P波は毎秒8㎞というスピードで私たちの元に伝わり、S波は毎秒4㎞です。このことからP波の縦揺れを先に感じることから二度地震を感じるのです。


縦揺れの後の大きな横揺れは間違い!?

先に小さな縦揺れが起きて、その後大きな横揺れがくる』と先述しましたが、実はこれは正しくもあれば間違いでもあるんです。

震源地が立っている位置から離れていればいるほど揺れを感じなくなります。この場合横揺れだけを感じて縦揺れがすでに過ぎ去った状態です。

逆に震源地が最も近い状態ではどうでしょうか。震源地では縦揺れのP波と横揺れのS波は同時に起きます。

そのため、「P波が来てからS波だから時間がある」と考えるのは危険です。多くは縦揺れの後に横揺れの地震が起きるのですが、だからと言って時間があると考えるのも注意が必要です。


縦揺れ地震と横揺れ地震、危険なのはどっち?

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どちらが危険かと言われれば、どちらも危険です。縦揺れ地震は縦に揺れることから家屋の柱が引き抜かれ倒壊してしまいます。

一方横揺れ地震は家具の転倒などをおこしてしまいます。また横揺れのS波は縦揺れのP波の後に発生することから、縦揺れ地震で柱が不安定になった後横の揺れで家屋が崩壊することも。

さらには震源地が海底での横揺れ地震では津波が発生します。このことから一概にどちらの方が危険とは言えませんね。

日本でも多くの被害を出した地震ですが、ここからは縦に揺れる地震と横に揺れる地震で大きな被害を起こした代表的な地震をご紹介します。

直下型地震

直下型地震は縦揺れの地震です。1995年1月17日に発生した『阪神淡路大震災』が記憶に新しいと思います。
阪神淡路大震災でのマグニチュードは7.3で死者6434名という被害をもたらしました。しかも地震発生から1時間で約半数の3842人が亡くなったんだそうです。

死因は『圧迫死』が全体の9割を占めていました。圧迫死とは胸部あるいは胸腹部が何かに強く挟まれるなどして圧迫され呼吸運動が障害されること。

崩れた家屋の下敷きになって圧迫されたことが原因です。地震によって建物が跳ね上がり、鉄筋コンクリートの基礎部分と家の土台が完全にはがれて崩壊してしまいました。

・全壊67,421棟、半壊55,145棟。
怖いのは建物の崩壊だけではありません。

地震直後には火災が発生し、その被害は全焼6,965棟、半焼80棟にまでのぼりました。

海溝型地震

海溝型地震は横揺れの地震。津波を発生させるタイプの地震です。

地震の津波で日本に甚大な被害をもたらしたのは2011年3月11日に発生した『東日本大震災』です。

地震のマグニチュードは9.0。この地震で発生した津波の高さは岩手県宮古市で8.5m以上、福島県相馬では9.3mを超えました。

全壊した建物は約12万9,000棟と、阪神淡路大震災の被害を上回るほど。津波は5階建ての建物も飲み込んでいきました。

勢いのある水深1mの水が壁に衝突した時、4.5tもの力がかかるそうです。ある実験では2mの波の塊をコンクリートの壁にぶつけた時の様子を調べていました。

結果はコンクリートの壁は破壊され穴が開いていました。2mで穴が開くほどなので9m超えの津波だと建物が押しつぶされたことが想像できます。

また津波は人に及ぼす影響も大きく、50㎝程度の津波でも人の足にかかる力は両足で200㎏になることもあり得るとのこと。

実験では大人の男性でも流されてしまいました。津波の恐ろしさは襲ってきたときの力の強さだけではありません。

引く際には崩壊した建物も人も一気に連れていきます。そのため東日本大震災での死因は水死や溺死の他に圧死や損傷死というものもありました。

これは流されている途中で壊れた車などに挟まったり瓦礫などに衝突したりしたためです。この地震での死者は15,786人の尊い命が犠牲になりました。


まとめ

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今回は地震の縦揺れと横揺れの違いについてご紹介しました。

二つの違いは
自分が立っている位置で地震の揺れを上下に感じるか水平に感じるか
です。

また、震源地から離れていれば小さな縦揺れの後に大きな横揺れが起きます。しかし震源地が最も近い『直下型地震』だと大きな縦揺れ地震が発生します。

そのため「P波が来てからS波だから時間がある」と考えるのは危険です。日本では『阪神淡路大震災』や『東日本大震災』など地震で大きな被害を受けています。

これを教訓にして日頃から地震に対する備えを怠らないようにしましょう。

 

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