いきなりですが、出雲大社のしめ縄って他の神社と向きが逆なんですよ!!
林修さんのテレビ番組で初めて知りました。
でもなぜ出雲大社だけ、しめ縄の向きが逆になっているのでしょうか?
また、出雲大社のしめ縄にお金を投げるとラッキーというウワサがありますが、それは果たして本当のこと?
そこで今回は、出雲大社のしめ縄が逆の理由と、しめ縄にお金を投げるとどうなるのかを詳しく解説します。
出雲大社にお参りに行くのでしたら、なおさら予備知識としても知っておいた方が良いですよ!
出雲大社のしめ縄が逆向きな理由って何?
出雲大社のしめ縄が逆向きな理由は諸説あり、有力とされている2つの説を解説します。
・オオクニヌシノミコトを封じ込めるため
出雲大社でおまつりしているオオクニヌシノミコトという神様は、とても霊力が強いため、しめ縄を逆に取り付けて、その霊力が溢れ出てこないようにしているとのこと。
またオオクニヌシノミコトは霊力が強いだけでなく、人間界にも大きな悪い影響を及ぼす存在ともいわれているため、しめ縄を逆にすることで結界を張り、神様を封じ込めているのです。
日本で神社にまつられている神様って、どの神様も良い神様とは限らないもの。
中には荒ぶる神様もいらして、きちんと神社でおまつりしないと災害や疫病をもたらす、とも恐れられている場合もあるのです。
神社って神様を単純に崇拝して良いご利益を得ようとしているだけではなく、死後に怨霊となって、大きな悪影響を人間に及ぼした、という人物に関しては「おまつり」することで、怒りを抑えてもらおうとしているケースもあるんですね。
平将門とか菅原道真がいい例ですね。
オオクニヌシノミコトも一歩間違えれば、強い霊力によって、日本に大きな悪影響が出る可能性があるため、しめ縄を逆に飾り、神様がそこから外に出られないようにしています。
確かに神様の力ってものすごい、って昔話や日本神話で、よく耳にしますよね。
小生も大学生の頃、日本神話について少し勉強したことがありますが、神様が一人いなくなってしまっただけで「日本から太陽が消えてしまった」という展開もあるくらいです。
日本の神社にまつられている神様って、絶対に軽んじてはいけない存在なのです。
特に死後に怨霊となって現れた人物は、きちんと神様としておまつりしないと、とても恐ろしいことになるでしょう…。
ある意味神社って、日本を救っている、怨霊から守っているという役目も果たしているんですね。
小生も神道や神社に興味があるので、今後も神社にお参りする時は、気を引き締めていくようにします。
・他の神社からやって来る神様を迎え入れるため
出雲大社って10月になると、日本全国の神社にまつられている神様が様々な相談をしたり話し合いをするために、一斉に集まるのです。
一般的に10月は「神無月」ですが、島根県・出雲では「神在月」(かみありづき)と言われているのはこのことからですね。
そのため、しめ縄を逆に飾り付けることで「他の神社からやって来る神様を迎え入れている」という説もあるのです。
しめ縄を逆に飾り付けておかないと、他の神社の神様がスムーズに出雲大社の本殿に入れない、ということも考えられるので、しめ縄の向きは結構重要なんです。
確かにしめ縄が他の神社と同じ向きだと、しめ縄ってそもそもそこの神社にまつられている、神様の神域の目印でもあるので、他の神様が上手くは入れませんね。
でも逆向きでしめ縄を飾りつけておけば、どんな神様でもつっかえることなく、出雲大社に入ることが出来るのです。
以上の2つが、出雲大社のしめ縄が逆向きの理由でした。
オオクニヌシノミコトの霊力が強くて封印されている、という説はちょっと怖いですが、他の神様を迎え入れる、という説など、安全な話ですね。
どちらの説も有力とされているので、出雲大社に参拝する際は、しめ縄の向きをチェックしたり、オオクニヌシノミコトにしっかりご挨拶しておきましょう。
出雲大社のしめ縄は逆向きでも神聖なもの!お金を投げるのはNG!
出雲大社のしめ縄って逆向きで珍しいから、お金を投げ入れるとラッキーなことが起きる、というウワサが出ていますが、それは絶対にしてはいけませんよ!!
そもそもしめ縄ってたとえ逆向きであったとしても、すごく神聖なものなので、粗末だったり乱暴に扱うのはNGです。
しかも小銭などお金をしめ縄に投げ入れることで、しめ縄が傷んできてしまうのも事実なのです…。
誰が流したウワサかは定かではありませんが、なぜか出雲大社のしめ縄にお金を投げ入れると、ラッキーなことがある、というのは嘘であり不敬なこと。
神様を怒らせてしまう場合もあるし、出雲大社にお勤めしている神職さんたちも本当に困ってしまいます。
最悪の場合、しめ縄が完全に傷んでしまうので、しめ縄を新しいものに交換する必要も出てくるでしょう…。
そうなると費用もかかるし神様にも騒がしい思いをさせるもの。
ということで出雲大社に行ったら、絶対にしめ縄にはお金を投げ入れることはしないでくださいね。
たとえ他に投げている人がいたとしても、しめ縄にお金が入ると傷むし神社側も困るので、くれぐれもマナーの一環として投げ入れないようにしましょう。
出来れば出雲大社のしめ縄にお金を投げ入れようとしている人をみかけたら、神職さんに報告して注意してもらうと良いですね。
下手に自分で注意すると、逆上されて何をされるかわからない時代ですからね。
どうしても注意するのであれば、柔らかく上記のような理由があるんですよ~、と伝えるだけにとどめましょう。
はい、しめ縄にお金を投げるのは本当に罰当たりな行為なので、しめ縄も神社の大切なもの、神聖なものであることを理解して、参拝していきましょう。
出雲大社の概要
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
令和4年の神在祭の日程
・神迎祭:11月3日PM7時
・神在祭:11月4日AM9時
・縁結大祭:11月7日AM10時
・神在祭、縁結大祭:11月8日AM10時
・神在祭、縁結大祭:11月10日AM10時
・神等去出祭:11月10日PM4時
まとめ
出雲大社のしめ縄の向きが逆なのは、オオクニヌシノミコトを封じるため、もしくは他の神社から10月にやって来る神様たちを迎え入れるため。
この二つが有力な説とされているので、念のため忘れないでおくと良いですね。
また、出雲大社のしめ縄にお金を投げ入れるのは、とてもいけない行為なので絶対にしないでくださいませ。
神様も怒るし、しめ縄も傷んでしまうため、しめ縄には触ったりお金を投げ入れようとせず、くぐる際は一礼しておくと良いでしょう。