生姜は薬味として昔から使われていますが皮はむいていますか?
それともむかずにそのまま食べていますか?
実はむかずに食べた方が多くの効果を得られるんです。
そこで今回は効果的な生姜の摂り方についてご紹介します。
生の生姜と加熱した生姜の違いや、特に女性に嬉しいそれぞれの効果についても説明しています。
生姜は生で食べるのがいいのか加熱した方がいいのか知りたい人はぜひ参考にしてください。
生姜をそのまま食べるとどうなるの!?
何も考えずに生姜を調理していませんか?それってとてももったいないことです。
これからご紹介する2つのことを覚えておくと期待していた効果を得ることができます。
生姜は皮をむかずにそのまま食べる
生姜は皮をむかなくてもそのまま食べることができます。生姜の辛み成分には新陳代謝を向上してくれる働きがあります。
その成分が皮の近くに多く含まれているんです。さらに皮をむかずに使うことで無駄もなく、加えて香り良く食べることができます。
新生姜だと皮も薄いので、汚れを落とすだけでそのまま皮ごと使えるでしょう。
調理方法としては薄切りやみじん切りにして煮物に入れたり、すり下ろして薬味やスープに入れると皮の食感も気にならないです。
しかしスーパーなどで生姜として売られているのは新生姜を寝かせたもので皮が厚く、そのまま皮ごと使うのは厳しくなります。
そのような時でも、できるだけ薄く皮をむくことで豊富な栄養素を取り込むことができます。
調理方法を工夫すると一石二鳥以上の効果を得られること間違いなしです。
生の生姜と熱を通した生姜は効果に違いがある
体を温めると言われる生姜ですが、実は芯から温めてくれるのは加熱した生姜の成分なんです。
生の生姜の成分は指先などの末端を温めてくれるだけで体幹部までは温めてくれません。
生姜は熱を通すことで成分が変化します。
変化する前はジンゲロールといい、生姜の辛み成分です。このジンゲロールは熱を通すとショウガオールという成分に変化します。
ショウガオールになることで私たちの体を芯からぽかぽかにしてくれます。
そのため芯から体を温める効果を期待するのであればそのまま生で食べずに加熱しましょう。
そのまま食べても良い生姜の効果とは?
生姜には健康を維持するために必要な成分が含まれています。私たちの体に与える効果も一緒に確認していきましょう。
①ジンゲロール
生姜の辛み成分のひとつであるジンゲロールは生の生姜に多く含まれています。
ジンゲロールの効果には、
・アンチエイジング
・ダイエット
・免疫力アップ
・殺菌・解熱
・胃腸改善
・風邪予防
などがあります。
また、他にも血管を拡張することで血行を良くし、頭痛や肩こりの改善にも役立つと言われています。
血行が良くなることは多くのことに効果を発揮し、アンチエイジングだけでなくダイエットにも効果があります。
殺菌・解熱作用により、風邪のひき始めや悪寒がするといった時にも有効です。
ガリや生姜の醤油漬け、生姜ドレッシングなどの方法だと生でそのまま食べることができますね。
ただしその解熱作用で体の芯が冷えてしまうため、冷え性の人の普段使いには逆効果となるので注意が必要です。
②ショウガオール
ショウガオールはジンゲロールに熱を加えて成分が変化したものです。ジンゲロールの水分が飛ぶとショウガロールに変わります。
このショウガオールには体を芯から温めてくれる働きがあります。
そのためショウガオールの効果は、
・血行を良くしてくれる
・冷え性予防
・頭痛や生理痛の鎮痛効果
などがあります。
そのためショウガオールは、ジンゲロールとは逆に冷え性の人にはおすすめです。
一方で体を芯から温めるということから、熱が高い状態でしょうが湯などの加熱された生姜を摂取するとさらに体温をあげてしまいます。
寒い冬場だけでなく、エアコンの効いた職場で体が冷えてしまう女性にとって、嬉しい生姜の効果なんですね。
その時々の体調によって調理方法を工夫することが大事ではありますが、きちんとした使い方をすれば生姜って最強ですよね。
そのまま食べる生姜の一日の目安量は!?
1日の摂取量の目安としては、
・生のままの生姜で10g
・乾燥生姜で約3g
です。
刻んだりすり下ろしたりしても1日小さじ1杯程度で大丈夫なんです。
栄養がある一方で生姜は胃や腸を刺激します。食べ過ぎると下痢や腹痛に襲われることがあります。
特に胃や十二指腸などに疾患がある場合には刺激が強いためおすすめできません。
また元々胃腸が弱い人も注意が必要です。最初は少なめに摂取するといいでしょう。
加えて、少ないとはいえ生姜が体質に合わない人もいます。
そのような場合だと倦怠感や動悸、肩こりなど生姜が結びつかないような症状が現れます。
体にいいとはいえ続けることで健康を脅かすのであれば、すぐにでもやめて医者に相談しましょう。
どんなものも食べ過ぎはダメ、適量が良いということですね。
まとめ
今回は生姜の効果的な摂り方についてご紹介しました。生の生姜は殺菌や解熱作用で風邪のひき始めや風邪予防に効果があります。
ガリや醤油漬けなど、そのまま生で食べることができるように工夫しましょう。
加熱した生姜は、体を芯から温めてくれます。
頭痛や生理痛の緩和に効果があり、特に冷え性の人には普段から摂取してもらいたい食材のひとつです。
調理する際には皮ごと使って栄養素を逃さないようにしましょう。
生姜の1日の目安量は、
生の生姜で約10g、
すりおろし生姜で小さじ1杯程度です。
これぐらいなら日常的に取り入れやすいですね。
その時の体調に応じて生姜の調理方法を変えて、その効果を実感してくださいね。